GitHub Codespaces がマルウェア配布に悪用されるリスク | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

GitHub Codespaces がマルウェア配布に悪用されるリスク

トレンドマイクロは、「GitHub Codespacesの機能がマルウェアの配布に不正使用されるリスク」と題する記事を公開した。

脆弱性と脅威 脅威動向
GitHub Codespaces上に不正なオープンディレクトリを作成できる
GitHub Codespaces上に不正なオープンディレクトリを作成できる 全 1 枚 拡大写真

 トレンドマイクロ株式会社は3月1日、「GitHub Codespacesの機能がマルウェアの配布に不正使用されるリスク」と題する記事を公開した。

 実証実験(POC)として、GitHub Codespacesのリアルタイムコード開発およびコラボレーション機能を調査し、クラウドベースのマルウェア配信の悪用が可能であることを確認したという。

 GitHub Codespacesはクラウド型の統合開発環境(IDE)を提供するもので、2022年11月から無料で一般に公開されている。同プラットフォームのファイル「dev container」を編集することで、開発者や企業はプロジェクトの設定変更を容易に行うことが可能になる。

 トレンドマイクロの調査の結果、コードの開発や共同作成を支援する機能「転送ポートのパブリック共有」が攻撃者に不正使用され、正規なGitHubアカウントからマルウェア用ファイルサーバを作成される可能性が、懸念事項として挙がった。

 不正使用されるサーバは、たとえスクリプトやマルウェア、ランサムウェアなどの攻撃用コンテンツを配布する場合でも、不正または不審なものとして検知されない。結果として、企業や組織はこれらの事象を無害なものとして見過ごしてしまう可能性がある。

 現在、各開発者は少なくとも2個のCodespaceインスタンスを無料で作成できる。Codespacesの知名度や、簡便なビルド手段に基づく広範な用途を踏まえると、開発チームでは脅威をモデル化してテストを実施し、各プロジェクトを適切に保護することが求められるとしている。

 詳細は記事を参照のこと。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  2. Windows DNS の脆弱性情報が公開

    Windows DNS の脆弱性情報が公開

  3. バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

    バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

  4. 「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  5. 転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

    転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

  6. プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

    プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

  7. セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

    セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

  8. 東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

    東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

  9. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  10. フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

    フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

ランキングをもっと見る