サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求 | ScanNetSecurity
2026.01.03(土)

サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

 ランサムウェアの犯罪集団LockBit が TSMC のデータを盗んだと主張していることを受け、チップ製造大手の TSMC は、実のところ TSMC ではなく同社の設備サプライヤーのひとつである Kinmax がハッキングされたと述べた。

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サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求
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(編集部註:『天国と地獄』…1963年公開の黒澤明監督の日本映画、神奈川県にある靴製造企業の専務取締役の運転手の息子が誤って誘拐され、専務が身代金を支払うストーリー)

 ランサムウェアの犯罪集団 LockBit が台湾の半導体製造企業 TSMC のデータを盗んだと主張していることを受け、チップ製造大手の TSMC は、実のところ TSMC ではなく同社の設備サプライヤーのひとつである Kinmax がハッキングされたのだと述べた。

 LockBit のウェブサイトによると、犯人グループは TSMC のシステムに侵入することに成功し、7,000 万ドルの身代金が支払われない限り、メーカーの ITネットワークのネットワークログイン認証情報を含め、流出した情報がオンラインに流出するだろうと 6 月 29 日に主張した。

 同犯罪集団の関連組織のひとつである National Hazard Agency は、盗んだとするファイルに関するディレクトリの一覧のスクリーンショットを公開した。犯罪者によると、TSMC に対しては 8 月 6 日が締め切りだという。

 The Register がこの侵入について TSMC に問い合わせたところ、このランサムウェア犯罪集団に侵入されたのは、チップメーカーそのものではなく、サードパーティーのサプライヤーであると TSMC は述べた。Nvidia、AMD、Apple などのチップを製造している台湾の大手企業にとって、盗難の影響のインパクトは控えめなものである。TSMC にとってこの侵入は平凡な出来事とまでは言えないにせよ、工場やプロセッサーの設計図を持ち逃げされたわけではなさそうである。


《The Register誌特約記事》

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