マイクロソフトが 2 月のセキュリティ情報を公開、CVE ベースで 73 件の脆弱性に対応 | ScanNetSecurity
2024.05.15(水)

マイクロソフトが 2 月のセキュリティ情報を公開、CVE ベースで 73 件の脆弱性に対応

マイクロソフトが2024年2月度のセキュリティ更新プログラムを公開したことを受け、IPAとJPCERT/CCが注意喚起を発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は2月14日、「Microsoft 製品の脆弱性対策について(2024年2月)」を発表した。一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)も「2024年2月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起」を発表している。これは、マイクロソフトが2024年2月度のセキュリティ更新プログラムを公開したことを受けたもの。

 対象となるソフトウェアは次の通り。CVEベースで73件の脆弱性が修正されている。(カッコ内は最大深刻度)

Windows 11 v23H2, v22H2, v21H2(緊急)
Windows 10 v22H2, v21H2(緊急)
Windows Server 2022, 23H2 (Server Core installationを含む)(緊急)
Windows Server 2019 , 2016 (Server Core installation を含む)(緊急)
Microsoft Office(緊急)
Microsoft Exchange Server(緊急)
Microsoft .NET(重要)
Microsoft Visual Studio(重要)
Microsoft Dynamics 365(緊急)
Azure DevOps Server(重要)
Microsoft Azure(重要)
System Center(重要)

 これらの脆弱性を悪用された場合、アプリケーションプログラムの異常終了や攻撃者によるパソコンの制御など、様々な被害が発生する可能性がある。IPAおよびJPCERT/CCでは、Microsoft Update、Windows Updateなどでセキュリティ更新プログラムを早急に適用するよう呼びかけている。

 「CVE-2024-21351:Windows SmartScreen のセキュリティ機能のバイパスの脆弱性」および「CVE-2024-21412:インターネット ショートカット ファイルのセキュリティ機能のバイパスの脆弱性」について、マイクロソフトは悪用の事実を確認している。また、「CVE-2024-21412」については、トレンドマイクロがブログ「Water Hydra Targets Traders with Microsoft Defender SmartScreen Zero-Day」を公開しており、セキュリティ機能の検出を回避しマルウェア感染を試みる攻撃を観測したとしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

    範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

  2. 脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

    脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

  3. 東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

    東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

  4. 「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

    「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

  5. TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

    TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

  6. テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

    テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

  7. 東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

    東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

  8. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  9. ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

    ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

  10. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

ランキングをもっと見る