半数の中小企業経営者、セキュリティ対策の必要性「感じたことがない」 | ScanNetSecurity
2024.06.18(火)

半数の中小企業経営者、セキュリティ対策の必要性「感じたことがない」

 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社は5月16日、「中小企業における情報セキュリティ対策の最新動向~脅威の認識が難しい中でも、対策を普及させるため必要な施策とは~」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
情報セキュリティ対策の必要性を感じたきっかけ(MA)
情報セキュリティ対策の必要性を感じたきっかけ(MA) 全 2 枚 拡大写真

 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社は5月16日、「中小企業における情報セキュリティ対策の最新動向~脅威の認識が難しい中でも、対策を普及させるため必要な施策とは~」を発表した。

 同調査は2023年8月に、中小企業の経営者・役員を対象に、情報セキュリティ対策への取組や被害の状況、対策実施における課題、経営層の関与や認識について、アンケート調査を実施した結果をまとめたもの。

 情報セキュリティ製品・サービスの導入状況について尋ねたところ、「ウイルス対策ソフト・サービスの導入」が56.1%で最多となり、「ファイアウォール」が22.2%で続いている。その一方で「特に導入しているものはない」が20.5%、「どの製品・サービスを導入しているかわからない」が16.9%と、導入していないもしくは導入状況を経営者・役員が把握できていない企業が37.4%を占めている。

 情報セキュリティ対策の必要性を感じたきっかけについて尋ねたところ、「対策の必要性を感じたことがない」が49.0%で最多となった。調査方法の違いによる影響も考えられるが2021年度調査では「対策の必要性を感じたことがない」との回答は20.9%だったことからも、情報セキュリティ対策の必要性の認識が大きく悪化していることが判明した。

 情報セキュリティ被害に遭う可能性の認識を尋ねたところ、「いいえ」との回答が56.4%と半数以上の中小企業が被害に遭う可能性を認識していないことが判明した。また、従業員規模別にみた場合、従業員規模が小さいほど被害に遭う可能性の認識が低くなる傾向にあった。情報セキュリティ被害に遭わないと感じる理由を尋ねたところ、「企業規模が小さくターゲットにされないと思うため」が58.5%で最多となり、「重要情報を保有していないため」が28.4%で続いた。

 2022年度の1年間に情報セキュリティ被害に1度でも遭ったか尋ねたところ、「被害にあっていない」が87.9%で最多となった

《ScanNetSecurity》

この記事の写真

/

特集

関連記事

PageTop

アクセスランキング

  1. 約 30 名の学生がフィッシング被害に ~ 明治薬科大学教員の M365 アカウントに不正アクセス

    約 30 名の学生がフィッシング被害に ~ 明治薬科大学教員の M365 アカウントに不正アクセス

  2. オイレス工業にランサムウェア攻撃、生産活動に影響なし 出荷通常通り

    オイレス工業にランサムウェア攻撃、生産活動に影響なし 出荷通常通り

  3. イセトーにランサムウェア攻撃、阿波銀行・藤沢市・茅ヶ崎市にも影響

    イセトーにランサムウェア攻撃、阿波銀行・藤沢市・茅ヶ崎市にも影響

  4. KADOKAWA グループ複数サイトで障害、サイバー攻撃の可能性

    KADOKAWA グループ複数サイトで障害、サイバー攻撃の可能性

  5. CTFの覇者 市川遼が目指す「GMOイエラエの技術者が攻撃しようとするときに最初にやること全部の完全自動化」~ ネットde診断 for ASM

    CTFの覇者 市川遼が目指す「GMOイエラエの技術者が攻撃しようとするときに最初にやること全部の完全自動化」~ ネットde診断 for ASMPR

ランキングをもっと見る
PageTop