ジブラルタ生命保険株式会社は12月10日、同社の仙台西支社に所属していた事務社員による情報漏えいについて発表した。
これは同社の仙台西支社に所属していた事務社員が、生命保険募集代理店に転職した元営業社員A、元営業所長B(いずれも2023年に転職)から依頼を受け、顧客から同意を得ることなく、不正に顧客の契約情報の一部を伝えていたというもの。
同社での社内調査の結果、当該事務社員はA、Bと過去に一緒に働いていた関係性から情報提供の求めに応じ、顧客情報を漏えいしていたことを確認している。
現時点で漏えいが確認されたのは、9名の顧客の氏名、生年月日、契約現況、契約内容(証券番号、保障内容、現在の解約返戻金額等)等を含む個人情報。
同社では対象の顧客に漏えいについての通知と謝罪の書面を郵送している。
同社では2025年5月から、当該元営業社員等が担当した顧客に対し、解約返戻金額情報等を用いて他社生命保険商品を提案していないか調査を行ったが、現時点で新たな保険契約の提案等の二次被害は確認されていない。
同社では当該元営業社員等に対し、同社契約に関する情報の不正な取得及び使用を行わないよう警告している。また、当該事務社員を2025年7月1日付で論旨解雇としている。
同社では、一部の営業社員・営業所長・事務社員の個人情報保護に関する著しい意識の欠如及びそうした欠如の改善に向けた体制整備が十分でなかったことが原因としており、下記の再発防止策を実施するとのこと。
・全社員から個人情報を不適切に外部提供しない旨の宣誓書を取得
・本件漏えいと類似の漏えい事案が他にも発生していないか調査を実施
・本件を全社員に共有し注意喚起を行っており、今後も社員への教育を再徹底
・社内タスクフォースを組成し、情報漏えい防止体制整備に向けた検討を実施
また同社では、元営業社員等による不審な勧誘等があれば連絡するよう顧客に呼びかけている。

