あるランサムウェア犯罪者が、最先端の AI モデルを用いて企業ネットワークへの侵入を 10 時間足らずで完遂した。パロアルトネットワークス傘下の脅威インテリジェンス・インシデント対応チーム Unit 42 によれば、通常であれば人間のオペレーターが行った場合、この種の侵入には約 2 週間を要するという。
攻撃者は被害企業の交渉担当者に対し、最先端モデルとエージェント型攻撃フレームワークを使用し、AI エージェントが侵入の各段階を実行したと自慢げに語った。被害企業向けに 80 ページにおよぶセキュリティ監査報告書の作成作業まで AI にやらせたのだという。
「この攻撃を際立たせていたのは、目新しいゼロデイ脆弱性や卓越した高度な技術ではなく、AI による作戦遂行の効率性だった」と、Unit 42 のインシデント対応担当者はレポートで述べている。「攻撃者は戦術面での実行を AI エージェントに委ね、エージェントは監視・評価・行動・再計画のサイクルをリアルタイムで繰り返し、攻撃の各段階の"継ぎ目"で(人間による判断なら必ず発生する)遅れをなくすことで、侵入工程全体を一貫して高速化した」

