セキュリティチームは、従来の手法では到底選別しきれない数の検出結果に直面しています。クラウド、オペレーショナルテクノロジー (OT)、シャドー AI、アイデンティティデータがアタックサーフェスに加わり、シグナルの量が増え続ける一方で、対応にかけられる時間はますます短くなっています。
エクスポージャーの特定は、もはや最も困難な課題ではありません。課題となるのは、どのエクスポージャーの組み合わせが最大のリスクをもたらすのか、攻撃者がそれをどのように悪用しうるのか、そして何を最初に修正すべきかを把握することです。
● Claude Mythos 5 を Tenable One に統合する
セキュリティ防御の強化にフロンティアモデルを活用することはまだ比較的新しい取り組みですが、そうしたモデルをお客様向けの製品に組み込むことは、まさに最先端を行く試みと言えます。本日は、Tenable が Claude Mythos 5 と Tenable One のエクスポージャーインテリジェンスをどのように融合させているかをご紹介します。Mythos 5 は最先端レベルの敵対的推論を提供し、Tenable のエージェンティックハーネスは、その推論を制御された安全なアクションへと転換するための文脈と制御機能を提供します。
これは、当社が Project Glasswing を通じて Anthropic とともに進めてきた取り組みをさらに発展させたものであり、同プロジェクトでは社内での防御的研究と評価に Claude Mythos Preview を活用することに重点を置いてきました。Claude Mythos 5 は現在、Tenable One サイバーエクスポージャー管理プラットフォームに組み込まれようとしています。お客様にお届けする最初のイノベーションは Tenable One Adversary View となり、今後さらに機能を追加する予定です。
● 証拠はすでに手元にある。ただ、その道筋が常に見えるとは限らない。
netstat のエントリ。キャッシュされたアカウント。どの製品にも読み取られたことのない、プラグイン出力に埋もれた 1 行。一つ一つはどれも注目すべき点がないように見え、検出結果とは言えないかもしれません。こうしたものに対応するルールは作成されておらず、深刻度も割り当てられていませんでした。また、それらが警告されることもありませんでした。そもそも監視対象になっていなかったからです。
Claude Mythos 5 は、まさにそのような痕跡、すなわち単一のルールでは捉えられない、細かく散らばった警告レベルの低い詳細情報を横断して推論を行います。検出結果を 1 つずつ確認するのではなく、より広範な環境を全体として考慮に入れるのです。
● Mythos 5 を基盤とする Tenable One Adversary View のご紹介
攻撃者は、検出結果のリストに基づいて行動するわけではありません。環境の状況を読み取り、何が可能かを推論するのです。Adversary View もこれと同様のアプローチをとります。この機能は、Tenable のスキャナーがすでに収集しているものの、従来のルールエンジンでは活用しきれなかった生の詳細データ (アクティブな接続、サービスの列挙、インストール済みソフトウェア、設定情報など) を読み取り、環境内でそれらから実際に発生しうる脆弱性の連鎖を推論によって導き出します。それはまさに、私たちが予想し、コード化したパターンではなく、誰も探そうとは思いもしなかったパターンです。
Adversary View は、Tenable のスキャンデータに Claude Mythos 5 の推論を適用し、こうした脆弱性の連鎖を最も迅速に遮断できる防御策を明らかにします。提供を開始する時期については、今後数週間の間に詳しくお知らせします。
● 散在していたシグナルが、断固とした行動の一覧へと変わる
結果を得るために、Claude Mythos 5 を直接操作する必要はありません。まず、Tenable One で会話することから始めます。
ステップ 1: 対象範囲を確認します。調査対象とする資産を指定すると、Adversary View がその範囲の確認を順を追って案内してくれるため、結果に基づいて適切な対応をとることができます。
ステップ 2: ハーネスが文脈情報を提供し、その有効性を検証します。Tenable のハーネスは、痕跡、プラグインの出力、深刻度「重大」および「高」の脆弱性、最近発見された検出結果、ホスト間のアクティブな接続、および単独では検出されなかった信頼度の低いシグナルを統合して検証し、そのうえで Claude Mythos 5 がそれらを分析します。これには、Tenable がすでに収集している全てのデータが使用されます。新たに導入するものはありません。
ステップ 3: 優先順位付けされたアクションリストに基づいて対応を行います。返されるものは、より多くの検出結果ではなく、実際に重大な脆弱性の連鎖を優先順位付けした一覧であり、それぞれについて裏付けとなる証拠と、それを解消するための修正策が記載されています。 それらの推奨事項に基づく対処は、Tenable Hexa AI で行うことができます。
● 結論
Claude Mythos 5 の Tenable One への統合は、単に別のモデルへのアクセスを提供するだけにとどまりません。これにより、最先端レベルの敵対的推論と、Tenable が数十年にわたって蓄積してきたエクスポージャーインテリジェンスが統合されます。
その結果、これまで見つけにくかった関係性を見出し、最も重大な脆弱性の連鎖を把握して、より迅速に対策を講じることができるようになります。
Tenable One Adversary View は、この取り組みに基づいて構築された最初の機能です。今後もさらなる機能が提供される予定です。
