ハッカー曰く、AOLのアカウントを盗んだ理由は友情を壊すのが楽しいから
十代のハッカー集団が、昨年の11月よりAOL Instant Messenger(AIM)のセキュリティホールを利用してスクリーンネームを盗み、アカウントの持ち主になりすましていたと述べた。
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ハッカーらは、AIMユーザのスクリーンネームを使ってどんなAIMアカウントでも乗っ取ることができる方法を発見した。それは、彼らがAOL管理登録オンライン・サービスを探し回った際に発見したAOLスタッフ・ツールを使い、AOL 5.0登録手続きのセキュリティホールを利用してAIMユーザのパスワードをリセットするものだ。一旦パスワードがリセットされると、ユーザは自分のアカウントが使用できなくなる。他方、ハッカーらは友人リストを入手し、友人のスクリーンネームを使ってAOL 5.0のトライアル・アカウントを維持する権限を得る。
1月23日、ハッカーらはテクノロジー関連のメディアに宛て次のようにな手紙を送った。“スクリーンネームを盗んだ理由は、チャットしている相手が、スクリーンネームを盗まれた被害者でなくハッカーだとは思いも寄らない友達を侮辱し友情を壊すことがマジで楽しかったからだ。“さらに手紙には、彼らはセキュリティホールについてAOL社に知らせたがその後何の返答もなく、結果メディアと接触することにしたと書かれてあった。
コンサルティング会社であるセキュリティフォーカス社のElias Levy氏は次のように語った。「ソフトウェアのセキュリティホールは一般の人たちが考えている程、珍しいものではない。問題を指摘されると、ほとんどの会社はまず否定する。そして問題解決のため調査をし結果的にはその問題を認めることなしに修正する。」
AOL社の広報担当Rich D'Amoto氏は、この問題は認識していると述べた。さらに、盗まれたAIMスクリーンネームに関し苦情は寄せられていなかったが、我が社は問題を調査し、ハッカーから防護するためセキュリティ措置を施すつもりだと付け加えた。
《ScanNetSecurity》