【セキュアネットワークとNNCS 〜第2回 閉域網VPNのメリット】(NTTPCコミュニケーションズ)
前回は、リモートアクセス環境の構築方法、インターネットVPNサービスについて話したが、第2回の今回は、各通信業者が提供するVPNサービスの中でも、最近注目を集めている、「閉域網VPN」を、小社VPNサービスである、「NNCS-IPS」のご紹介を交えて解説する。
特集
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1.閉域網VPNサービスとは?
前回、VPNサービスの解説において「インターネットVPN」を紹介した際、この場合は、データが流通するのはあくまでも「Global」なインターネット網であると述べたが、「閉域網VPNサービス」とは、インターネットとは隔離された、VPNのために構築したネットワークインフラを利用したサービスである。そのため、インターネットVPNと区別するために、「クローズド(closed)VPN」と呼ばれることもある。
この場合のネットワークインフラとは、・ネットワークバックボーン回線
・アクセスポイント設備(ダイヤルアップ接続用、常時接続用)
・認証サーバ設備
等のことを指す。
では、インターネットVPNと比較した場合、どのような違いがあるのかを小社「NNCS-IPS」の特徴を交えながら比較してみる。
2.閉域網VPNのセキュリティ性
インターネットVPNの場合、前回も述べたとおり、社内データの送受信に
は、暗号化等のソリューションを用いるが、閉域網VPNの場合、インターネットの世界とは完全に隔離されるため、不特定多数の人間(閉域網VPNサービス契約者以外)の侵入が一切ない。つまり、プロバイダーのネットワーク側(例えば小社のNNCS-IPS側)にて、不正侵入の排他制御を行っているので、暗号化等の必要性がないのである。平たく言うと、ダイヤルアップ接続クライアントと、サーバ等の社内リソースとの間に、あたかも、専用線を敷設したものと同様になる。そのため、暗号化やトンネリング技術等へのコストが削減可能である。
では、「閉域網VPNを利用している企業ユーザ同士間での不正侵入はどうなるのか?」という疑問が出てくる。確かに、閉域網とは言え、同じ物理的網の中に、複数の企業ユーザが入り混じることになる。「NNCS-IPS」の場合、個々の企業ユーザのネットワークを、物理的ではなく論理的に分割し、互いの干渉を防ぎ、各企業ユーザ毎のセキュリティポリシーを確立している。
株式会社NTTPCコミュニケーションズ
船越 洋明
http://www.nncs.ne.jp
(詳しくはScan本誌をご覧下さい。)
《ScanNetSecurity》