コピー防止技術、破られる?(SDMI)
Princeton大学、Xerox PARC、Rice大学の研究者らから成るグループは10月24日、オンラインによる音楽配信の著作権保護に取り組んでいる業界団体Secure Digital Music Initiative(SDMI)の策定したコピー防止技術を破ったと発表した。SDMIは9月にそのコピー防止技術を破
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り、成功した者には懸賞金1万ドルが支払われる予定だ。コピー防止技術は6種類あり、そのうち4つに電子透かし技術が使用されている。10月8日の締め切りまでに447件の応募があった。
同グループの一員であるPrinceton大学コンピュータ科学助教授のEdward Felten氏は、SDMIが4つの音楽ファイルに埋め込んだ電子透かし技術を取り除くことに成功したと述べ「海賊版を製造する業者がそれらの電子透かし技術を破ることは可能だ」と指摘した。それに対しSDMIの代表Talal Shamoon氏は、同グループの技術を検証する作業にはまだ入っておらず、結論を出すには時機尚早だと述べた。そして「いくつかの技術が破られることは予想していた。これは、最高の技術を開発するための実験的プロセスだ。応募された447件全ての手法の評価を終えるのは来月以降になるだろう」と付け加えた。
今回のコンテストでは応募者に対し、音楽ファイルの音質を損なわずにコピー防止技術を破ることを要求していた。Felten氏はその件について、一般の聴取者の耳には専門的な音質の違いは分からないとし「その件については、クリアしている」と述べた。そして「100%の破られないコピー防止技術など存在しないと思う。100%完璧な技術を開発することがゴールではなく、不正コピー製造業者を取り締まり、海賊版の数を減らすことが重要だ」と語った。
《ScanNetSecurity》