政治的動機を持つハッカーの脅威、高まる(英Control Risks Group社)
英国に拠点を置くセキュリティ会社Control Risks Group社は、ハクティヴィスト(政治的動機を持つハッカー)の脅威に関する年次報告書“Risk Map 2001”を発表した。同報告書は、世界的大企業に対するハクティヴィストの脅威は高まっていると警告、そして同社のKent A
国際
海外情報
同報告書は、多国籍企業にとって最も危険な地域としてアフガニスタン、コンゴ、エチオピア、リベリア、スリランカ、スーダンを含む12ヶ国を指定した。尚、1997年に最危険地域に指定された国は5ヶ国だった。また、政治的動機を持ったハッカーがインターネットを悪用して、産業スパイ、ウェブページの改ざん、サービス使用不能攻撃、ウイルス感染などの手法で企業を攻撃する危険性が高いことを強調した。
Anderson氏は同報告書に関する記者会見で「政治的動機を持ったハッカー行為“ハクティヴィズム”の起こりは、1994年のメキシコ南東部のチアパス州で勃発した民主的変革と先住民の権利要求を掲げたサパティスタ・ゲリラ運動にさかのぼる。しかし、現在の“ハクティヴィスト”は政府よりも企業に焦点を当てる傾向にある」と警告した。
《ScanNetSecurity》