【ウイルス対策Tips】(執筆:office)
情報処理振興事業協会(IPA)の発表によれば、2000年のIPAへのウイルス届け出件数は1999年から3倍以上の激増となったということである[1]。特にメールを自動送付して広がるウイルスがその65%を占めるとあって、IPAでは「加害者になった時では遅すぎる」との標語で、「
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もはや必須となったウイルス対策であるが、今回はちょっとしたマメ知識をお届けする。
[Windows]
アンチウイルスソフトは必ずしも安価ではない。できればアンチウイルスをできるだけ手軽に評価、利用したいものだ。多くの各社から個人ユース用の製品について体験版が出ているので、これらは大いに利用したい[2]-[7]。
ウイルスの検知だけ無料でできる場合がある。その一つはVINTAGE
SOLUTIONSの簡易版アンチドートである[8]。またトレンドマイクロはオンラインでウイルス検知をしたり[9]、Exchangeサーバ内のメールのチェックをしたりするユニークなサービスを行っている[10]。一方IPAは定義ファイルのウイルスデータベースを用いず、デジタル署名を用いたインテグリティチェックという原理を用い、新しく開発された未知のウイルスさえも検知可能なIPAInCSを開発して無料配布している[11]。
ウイルス駆除さえ無料で可能な場合がある。株式会社山田洋行はDOSで動くウイルス駆除プログラムF-Prot for DOSを無料で配布している[12]。個人用途の場合には、AladdinのeSafe[13]とComputer Associatesの
Inoculate Personal Edition[14]はいずれも英語版であるが、完全なアンチウイルスソフトが無料で使える。
[Macintosh]
Macに感染するウイルスは意外に少ない。マクロウイルスを除けばMacに感染するウイルスは、IPAに登録されているものでわずか8種類[15]、ネットワークアソシエイツに登録されているもので25種類しかない[16]。最も新しいウイルスが1998年5月に発見されたAutoStart9805である[17]。
Mac用ウイルスはあまり開発されないために、フリーのツールでかなり対応できる。マクロウイルス、AutoStart9805以外のウイルスはほぼDisinfectant[18]で検出、駆除できる[19]。またマクロウイルスのうちExcelに感染するものはEV-SCAN for MAC[20]で検出、駆除が可能である。またAutoStart9805よりも新しいGraphics Acceleratorはウイルスではなくトロイの木馬であるとされているが、これはGraphics Accelerator対策[21]で感染を防げる。
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