Linux搭載の堅牢なコンピュータを開発(VMware社) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

Linux搭載の堅牢なコンピュータを開発(VMware社)

 エミュレータ開発会社VMware社は、米国家安全保障局(NSA)の研究者と共同でどんな攻撃にも耐えうるコンピュータを開発すると発表した。その開発が実現すれば、PC内部の仮想保管室に機密データを保存することが可能になる。

国際 海外情報
 エミュレータ開発会社VMware社は、米国家安全保障局(NSA)の研究者と共同でどんな攻撃にも耐えうるコンピュータを開発すると発表した。その開発が実現すれば、PC内部の仮想保管室に機密データを保存することが可能になる。

 情報活動組織の軍事用監視を担当しているNSAは現在、機密データの保管に際しネットワークを物理的に分離する方法をとっている。例えば、最高機密データは、普通の機密指定扱いのデータとは異なるPCに保管されている。しかし時には、職員が必要なデータにアクセスする際、1台の机上にある6つの異なるPCを操作しなければならない状況に陥る。VMware社(本社、カリフォルニア州)の創始者Ed Bugnion氏は「ネットワークを分離するセキュリティ措置は、今のところ役立っているが、そのうち使わなくなるだろう。何故なら、我が社は複数のPCを使用するセキュリティ措置と同レベルのセキュリティを確保するソリューションを持っているからだ」と述べた。

 同氏によると、そのソリューション"NetTop"は、職員が使用する1台のPCにLinuxを搭載し、複数の仮想PCが稼動する環境にする。そして、そのセキュリティ・システムは、同じPC内に保管された一般のデータと機密指定されたデータの間に突破不能な仮想壁を構築するというものだ。VMware社はLinuxユーザがLinux上にWindowsや他のOSをインストールし稼動させる仮想マシン技術を持っており、今回の計画にはその技術を拡張したものを使用する予定だ。


《ScanNetSecurity》

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop