【無料ツールで作るセキュアな環境(54)】〜 PuTTY 2〜
前回Windows用クライアントPuTTYを紹介した。そこでPuTTYの短所として日本語が使えないことを述べたが、非常にタイミングのよいことに、2月11日に「PuTTY で ISO 2022 による日本語入力・表示を可能にするパッチ」[1]が公開された。今回はこれを紹介する。
特集
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「PuTTY で ISO 2022 による日本語入力・表示を可能にするパッチ」はPuTTYでISO 2022 による日本語入力および表示を可能にする非公式パッチとして、Hideki EIRAKU氏が開発・公開している。ISO 2022 に準拠したエンコーディング法である日本語 EUC なども使える。
非公式パッチということと、初期版を公開して日が浅いことからか、このパッチについてのライセンスは付記されていないが、Hideaki EIRAKU氏のページからダウンロードして使用することはフリーだと解されるべきだろう。
また現在細かいバージョン表記などもないようだ。バージョン表示をさせるとオリジナルのPuTTYのバージョン0.52に日本語化したことを表す-kj、あるいは-jpが付けられているだけである。
最初期版については、UTF-8がサポートされていない環境であるWindows 95ではうまく使えないとの報告[2]がなされていたが、早速2月19日(※)にUTF-8 の変換に Win32 API を使わないように変更した新しいバージョンが公開されている。この新しいバージョンのソースには「putty/iso2022.c Tue Feb 19 12:32:56 2002」と記されている。
パッチのソースやドキュメント類がまとめられたputtykjpatch.zipのダウンロードは
http://www.linkcounter.com/go.php?linkid=224427
パッチを当てたPuTTYの実行ファイル等がまとめられたputtykjbin.zipのダウンロードは
http://www.linkcounter.com/go.php?linkid=224426
から行える。ダウンロード数をチェックするためにlinkcounterを通したURLが指定されているが、このためにNetscapeでダウンロードする場合には、保存ダイアログでファイル名を改めて指定しなければならない。この場合.zipの拡張子のついた任意のファイル名にしておいて問題はない。
puttyjpatch.zipにはオリジナルのputty.exeに日本語機能を付加するためのパッチであるputtykj.patch、起動時のデフォルトの設定がEUC-JPを使う日本語環境用にするためのputtyjp.patch、および説明のためのreadme.htmlの3ファイルが含まれている。
office
office@ukky.net
http://www.office.ac/
[1] http://hp.vector.co.jp/authors/VA024651/#PuTTYkj_top
[2] http://www.st.ryukoku.ac.jp/~kjm/security/ml-archive/connect24h/2002.02/msg00337.html
詳しくはScan本誌をご覧ください
http://www.vagabond.co.jp/vv/m-sc.htm
《ScanNetSecurity》