【日々変化するセキュリティの「常識」YES/NOクイズ】
(ダイヤモンド・セキュリティ・レビューとの合同企画)
http://www.vagabond.co.jp/c2/dsr/
特集
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日々、新しい製品や概念が生まれ、いとまなく変化と膨張を続けるインターネットの世界。当然、セキュリティ分野においても、昨日まで「常識」であったことが、ある日を境に「非常識」になる、といったことは日常茶飯事であり、企業においてシステム管理する側にとっては、その都度の社内通達を余儀なくされていることだろう。
そこで編集部では、あえて浸透率の高い日常的なツールやシステムにスポットを当て、YES/NO の二択クイズ形式にしてみた。 今週は、先週に引き続いて正解発表、その理由、集計した回答の正解率を明らかにしたい。
今週のテーマは「Internet Explorer 」と「 Outlook Express 」
解答および正解集計結果・その2
日本語の件名(subject)が表示されたメールを利用して送られてくるウイルス「Fbound」の被害が相次いでいる。
これは、くだんのOutlook Expressのプレビュー機能を突いたものではなく、添付ファイルを開いて初めて感染する類のものである。にも関わらず被害が拡大しているのは、「日本語の件名」という、いわば「人間が持つ“常識の落とし穴”」を突いているからだ。こんな日本語件名のウイルスメールはあるはずない、仕事の案件だったら急を要するかもしれないから開かなきゃetcetc。
流行するウイルスは、単にシステムやプログラムの落とし穴のみならず、こういった“常識の落とし穴”をも狙ってくる。「ついつい開いて被害は甚大」という結果に陥らないために、正しい知識、常識、大前提を身につけ、効率的に情報を仕入れておく必要があるだろう。
今回は、以前出題した「Internet Explorer 」と「 Outlook Express」クイズのうち、設問6から設問10について言及しよう。
【設問6】
『パスワードを盗まれないために、でたらめな文字列を設定した』
■ 正 解:YES
■ 正解率:52%
正解はYES。 正解率が低くなってしまったのは、「でたらめ」という言葉の捉え方がさまざまであったためと推測する。この場で、少々誤解を招く表現であったことをお詫びしたい。
この場でいう「でたらめ」とは、パスワード設定入力時に自ら目をつぶってキーを叩くといった「でたらめ」ではなく、単語として認識されていない、という意味での「でたらめ」である。
覚えられないほど複雑なパスワードは逆に使うときに困るが、単語として成立していない程度でも、充分効果はある。そこで例として、こんなパスワードの作り方を紹介しよう。
フリーメールのパスワードを作るとき、たとえば「メ(m)ールは(h)フ(f)リーで(d)無(m)料が(g)い(i)いね(n)」の頭文字を取って、「mhfdmgin」。これを大文字小文字を混ぜたり、似た記号や数字に置き換えて「m8Fdmg1N」にすれば、そう簡単に予想することは困難である。自分ならではの法則性に従いつつ、一見するとランダムな文字列に見える――それが望ましい姿といえよう。
【設問7】
『安心してインターネットを利用するなら、最新版の Internet Explorer を使えば良い』
■ 正 解:NO
■ 正解率:91.1%
最新版だからといって安心はできない。特に、最新版で新しく搭載された機能を悪用する攻撃も存在するので、しっかり注意することが大事だ。最新の Internet Explorer を使いながら情報に耳を傾けつつ、Windows Update を定期的に行なうことが望ましい。
注)当クイズの正解は、2002年3月19日時点でのものです。
次週は、「Internet Explorer 」と「 Outlook Express 」についての
新たな設問を発表します。
(詳しくはScan本誌をご覧ください)
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