【無料ツールで作るセキュアな環境(60)】〜 MacSSH 〜(執筆:office)
安全なネットワーク環境構築のためには、telnet通信を廃し、SSH通信だけを用いるようにすることが望まれる。そのためには構築しているネットワーク内のサーバだけではなく、クライアントマシンも全てSSHが使用できるようにする必要がある。これまでのUnix用およびWind
特集
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MacSSHは2000年9月からJean-Pierre Stierlinが中心となって開発されており、ライセンスはGPLに従っている。MacSSHは、Rolf Brauらの開発するBetterTelnet [2]を元に、SSH2プロトコルをサポートさせたものである。
MacSSHについては、この連載の【無料ツールで作るセキュアな環境(42)】の中で、日本語が使用できないと紹介していたが、2001/05/10のversion 2.1b6からPPC版での日本語のサポートが始まっていたようである。お詫びしてここで訂正させて頂きたい。また、MacSSHは鍵対生成ポート転送もサポートしている。
一方MacSSHはSSH1プロトコルをサポートしていない。さらに、SCPやSFTPの機能はない。SFTPとして、同じ開発者からMacSFTP Carbon [3] MacSFTP Classic [4]が用意されているが、これらはシェアウェアである。またMacOS Xに対応していない。MacOS Xで使用可能なSSHクライアントとしてMacTelnet3 [5]が開発されいるが、現段階ではまだリリースされていない。
現在の最新版は、2.1fc2であり、実行ファイルはPPC用、68用のものが、
http://pro.wanadoo.fr/chombier/
からそれぞれダウンロードできる。
[鍵対の生成]
鍵の生成はメニューの"Favorites"から辿って"Favorites settings"を選び、"Edit"をクリックする。次いでSSH2のタブを選択し、"Initialize SSH"をクリックすればよい。これによって鍵対が生成され、MacOS Preferences folder内のMacSSH Prefs folderに、秘密鍵ファイル identity と、公開鍵ファイルである identity.pub が作られる。公開鍵ファイルをOpenSSHサーバのSSH2通信用に用いる場合には、"Export public key…"をクリックして公開鍵ファイルのフォーマットをOpenSSH/SSH2に変換することができる。
[設定]
メニューの"Favorites settings"を開いて、SSH2タブを選択し、暗号方式(Encryption)、認証方式(Authentication)、通信時の圧縮(Compression)について選択できる。
office
office@ukky.net
http://www.office.ac/
[1] http://www.macssh.com/, http://pro.wanadoo.fr/chombier/
[2] http://www.net.lut.ac.uk/psst/index.html
[3] http://pro.wanadoo.fr/download/MacSFTP_Carbon.sit
[4] http://pro.wanadoo.fr/download/MacSFTP_Classic.sit
[5] http://www.mactelnet.com/
(詳しくはScan本誌をご覧ください)
http://shop.vagabond.co.jp/m-ssw01.shtml
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