【マンスリーレポート 2002/04】ホスティングサービスの信頼性を検証する | ScanNetSecurity
2026.03.11(水)

【マンスリーレポート 2002/04】ホスティングサービスの信頼性を検証する

>> Eストアーがレポートに対するリリースを開示

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 多くの企業が自社のサイトを持ち、さまざまな業務をネットワークを介して行うようになった。しかし、ネットワークやシステムの管理を社内で行うには限界があり、ホスティングサービスを利用する企業が増えている。先日のみずほ証券Webでの顧客情報漏洩危機は、多くの企業にショックを与えたようだ。

 また、この際Scan Incident Report誌に掲載されたEストアーのレポートは、ホスティングサービス利用ユーザに与えた影響も大きかったようだ。レポートは大手ホスティングサービスであるEストアーにおいて、ユーザが設置したcgiファイルが原因で情報漏洩の可能性があるいうものだ。サーバ上の、本来見ることができないはずの顧客情報が誰にでもアクセスできる状態になっていた、という内容である。

 このレポートを受けて、いくつか追加検証を行ったので報告する。Eストアーに取材を申し入れたところ、マーケティング担当の方にお話をうかがうことができた。同時にほかのホスティングサービス会社にも打診し、貴重な現場の声もうかがっている。ちなみにEストアーサイドでも今回のレポートを真摯に受け止め、5月16日にリリースを発表している。


 今回問題になったのは、ホスティングサービスを利用するユーザーが設置したdisp.cgiというcgiだ。このcgiは本来パラメータで指定されたファイルをWebページに表示するためのものだが、サーバ内のファイルも表示できてしまった。さらにサーバのバージョンが合致してしまい、情報漏洩の危機につながったのだ。

 Eストアーによると、今回情報漏洩の危険性があったことは認めている。しかし、パスワードファイルは独自の管理方法を採用しているため、パスワードを読み取ることは不可能だという。disp.cgiでは、/etc/passwdのファイルを参照することができるが、ここに置いてあるファイルにはパスワードを記述していないそうだ。

 パスワードがもれる可能性はないとはいえ、ホスティングサービス利用の上でもっとも重要なセキュリティに関するレポートだったため、今回のリリースによって情報を開示したという。Eストアーでは、悪用される可能性のあるcgiファイルなどを随時監視、排除を行っているが、今後はさらに体制を強化していく。

 電話による取材では、以上のような回答が得られた。Eストアーでは4月から新たなサイトサーバのシリーズを発表し、5つのラインアップで提供している。セキュリティに関しては特に敏感に対応していく体制であるという。


【執筆:吉澤亨史】


(詳しくはScan本誌をご覧ください)
http://shop.vagabond.co.jp/m-ssw01.shtml

《ScanNetSecurity》

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