Scalper 被害拡大 初期の楽観予測による対応遅れが原因?
Apache の脆弱性をつくワーム Scalper の被害がじょじょに増加している。Scalper は、FreeBSD 上で稼動する Apache をねらうワームであるが、登場当初は感染例がなかったこともあり、感染拡大の可能性は低く見られていた。
しかし、じょじょに、Scalper ワームに感染
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しかし、じょじょに、Scalper ワームに感染するサーバが増加してきている。Scalper 登場初期に一部のメディアで感染拡大の可能性は低い、ととれる記事がでたことが管理者に事態の危険性を低く認識させた可能性も少なくない。
ワームおよびウィルスの感染の増加率は、攻撃対象IPアドレス探索方法と感染台数によって大きくかわってくる。
登場初期においては、感染サーバが少なくても感染台数の増加により、感染増加率が上がるケースもある。
また、連続したIPアドレスを探索する今回のようなケースでは、有効なIPアドレスにひとつあたると連続して有効な攻撃を行うことができ、感染確率が高くなるようなことも想定される。
また、このワームには亜種が存在しており、今後も亜種の登場が考えられる。より感染力の強い亜種が登場する可能性は否定できない。
管理するサーバを適切な状態にしておくとともに、十分な注意が必要である。
□ 関連情報:
Scalper ワームに感染する可能性のある自治体、行政府のサーバ 157件
(2002.7.8)
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/5857.html
Scalperワーム 企業WEBの10%、自治体WEBの13% =1万件以上に影響の可能性
(2002.6.30)
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/5742.html
FreeBSD Apache サーバをねらう Scalper ワーム続報(2002.7.2)
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/5768.html
《ScanNetSecurity》