【詳細情報】携帯電話への分散型サービス拒否(DDoS)攻撃の可能性
◆概要:
先日発生したmisconfiguredニュースサービスに関わる事件から、セキュリティ専門家によって、悪意のあるプログラムを使った携帯電話への分散型サービス拒否(DDoS)攻撃が可能であることが解明した。
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先日発生したmisconfiguredニュースサービスに関わる事件から、セキュリティ専門家によって、悪意のあるプログラムを使った携帯電話への分散型サービス拒否(DDoS)攻撃が可能であることが解明した。
この事件では、ニュースサービスが間違って5分ごとに携帯電話サービスの契約者に記事を送信した。この結果、携帯電話で複数のメッセージが受信され、受信者が高額な携帯電話使用料を請求されることになった。この事件は、悪意のあるプログラムによる携帯電話へのDDoS攻撃の可能性についてAVIENリストにおいて議論を呼んだ。
セキュリティの専門家は、悪意のあるプログラムを使って同様の攻撃が実行可能であると仮定している。宛先アドレスを盗み、電子メールを送信するフィルタを作成するような攻撃は困難であるが、不可能ではない。ただし、携帯電話サービスを使用するユーザーにとってはスパムメールを受信することによって追加料金がかさむことの方が問題であると推測している。請求金額はサービスによって異なるが、最初の数百のメッセージを受信する際には料金を課さないサービスも珍しくない。しかし、無料メッセージの許可数を超えたメッセージについて料金が加算される。
◆情報ソース:
・AVIEN (http://www.avien.org/), Oct. 03, 2002
・iDEFENSE Intelligence Operations, Oct. 03, 2002
◆キーワード:
Trojan: Denial of service Trojan: Flooder
◆分析:
(iDEFENSE 米国) 携帯電話の普及し、従来のコンピューターメディアと統合されることが多くなっているため、メッセージング機能やPDAを使った携帯電話のユーザーに対する攻撃が増加することが予測される。当該記事の掲載時点では、この問題に関する脅威は比較的低いと考えられる。最大の脅威は、このようなデバイスが短期間に大量のメッセージやスパムを受信すると、DDoS攻撃につながり、法外なサービス料金を請求されることになることである。
※この情報はアイ・ディフェンス・ジャパン
( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。
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情報の内容は以下の時点におけるものです。
【17:43 GMT、10、09、2002】
《ScanNetSecurity》