IDSを使った侵入検知(9) | ScanNetSecurity
2026.11.02(月)

IDSを使った侵入検知(9)

●侵入検知の実際(2)〜 ルールの整理

特集 特集
●侵入検知の実際(2)〜 ルールの整理

 一度Snortを動かし始めると、外部からさまざまアクセスがあることに気づかされるだろう。同時にログも急速に増えていく。ただ、Slammerの例でも述べたように、攻撃といっても環境によっては直接影響を受けないものや、実際には無害と思われるようなアクセスも多い。このような状態でログが増えてくると、本当に危険なアクセスの情報が埋没してしまい、うっかり見落としてしまう可能性もでてくる。いわゆるノイズの問題だ。

 そこで、適用するルールセットの取捨選択やルールの内容(シグネチャ)の修正が必要になってくる。

 ルールセットの適用については、「IDS rules」−「Rules/Signatures」パネルのリストで行うことはすでに説明した。本稿の例では、ほぼすべてのルールをオンにしているが、ユーザ環境によっては当然必要のないルールセットもそれなりに存在する。Windowsユーザなら、設定方法のところでも若干触れているとおり、UNIX系のルールセットはオフにしてもかまわない。また、サーバを動かしていないのなら、サーバ系のルールも必要ないだろう。

 このように、特定カテゴリのルールを一括してオン/オフする以外に、ルールファイルに記述してあるシグネチャを修正し個別にコントロールする方法もある。例えば、MicrosoftのSQL Serverを使ってはいるが、すでにSlammer対策を施してあるような場合、前述した「MS-SQL Worm propagation attempt」というアラートは、通常は不必要だ。しかし、SQL Serverを使っている以上は、関連ルールすべてをオフにする(sql.rulesの適用をはずす)わけにはいかない。このようなときは、該当するシグネチャのみをオフにすることで対応する。

 rulesファイルを修正するというとかなり難しく感じるかもしれないが、中身はテキストファイルであり、修正自体は難しくない。該当箇所をコメントアウトするだけである。


【執筆:磯野康孝】


「無料セキュリティツールで構築するセキュアな環境 No.1」
 〜ZoneAlarm−snort〜
http://shop.vagabond.co.jp/p-fss01.shtml

http://www.d-pub.co.jp/cgi-bin/bannou/shop/book_detail.cgi


(詳しくはScan本誌をご覧ください)
http://shop.vagabond.co.jp/m-ssw01.shtml

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. 他の職員のIDとパスワードを使用し複数回にわたり庁内共有フォルダに不正アクセス、上司の印影の偽造も

    他の職員のIDとパスワードを使用し複数回にわたり庁内共有フォルダに不正アクセス、上司の印影の偽造も

  2. セキュリティに高い優先順位を置いていたとは必ずしも言えない経営者が変化成長していくドキュメンタリー

    セキュリティに高い優先順位を置いていたとは必ずしも言えない経営者が変化成長していくドキュメンタリー

  3. ユミルリンクのメール配信サービスの一部サーバシステムに不正アクセス、延べ5,162万8,280件の情報が流出

    ユミルリンクのメール配信サービスの一部サーバシステムに不正アクセス、延べ5,162万8,280件の情報が流出

  4. PingCAPに不正アクセス、日本国内で最大約5万件の個人情報が漏えい

    PingCAPに不正アクセス、日本国内で最大約5万件の個人情報が漏えい

  5. AI を活用した総点検で発見 ~ デジタルアーツのクラウドサービス運用環境に不正アクセス

    AI を活用した総点検で発見 ~ デジタルアーツのクラウドサービス運用環境に不正アクセス

ランキングをもっと見る
PageTop