ネット詐欺のブラックマーケット取り締まりは不可能?(1) | ScanNetSecurity
2026.10.11(日)

ネット詐欺のブラックマーケット取り締まりは不可能?(1)

●ネット詐欺集団28名を世界各地で検挙

特集 特集
●ネット詐欺集団28名を世界各地で検挙

 2004年10月、米国財務省検察局が個人情報盗難で、米国で21名、また世界6ヵ国で7名を逮捕、起訴した。これはOperation Firewall(ファイアウォール作戦)と名づけられた、財務省検察局、米法務省、海外の法執行機関と共同で行われた作戦の成果だ。

 逮捕されたのはShadowcrew.comの他、Carderplanet、Darkprofitsというウェブサイトで電子掲示板などを運営していたグループの28名。これらのウェブサイトは米国以外のベラルーシ、カナダ、スウェーデン、ウクライナなどの国においたサーバを利用していた。

 特にShadowcrew.comは、個人情報盗難ならウェブサイトShadowcrewを訪れたら全て用が足りる「One Stop Online Marketplace for Identity Theft」と呼ばれていた。ハッキングのヘルプといったチュートリアルの他、様々な個人情報、偽造ID書類なども入手できるシステムを採用。Shadowcrewはメンバー制で約4000名の会員がいた。


●犯罪者集団「Shadowcrew.com」

 盗難したクレジットカードのインターネット上でのブラックマーケットとも称されたShadowcrew.comには技術の低いクラッカー「スクリプトキディ」からテロリストのサポーターまで、様々なレベルのインターネット上での詐欺者が利用していた。取引されていた情報は具体的には、盗難したクレジットカード、社会保険番号、出生証明、パスポート、卒業証書をはじめ、ハッキングで不正に入手したオークションサイトのアカウントまで極めて多岐にわたる。

 メンバーがShadowcrew.comにログインするには、ユーザ名またはニックネームとパスワードを入力することが必要で、会費は1週間22.95米ドル(2004年)とされている。

 ニュージャージー州に本拠を置いていたShadowcrew.comの管理を行っていたのは、アンドリュー・マントバニ、デービッド・アップルヤード、アナトリ・チュカノフ他数名。日常、組織を運営するとともに、将来の方向付けや長期計画などを行うとともに、サイトに忠誠心の強いメンバーに対して報奨を行い、逆に不実であったとされるメンバーには懲罰的措置を取っていた。犯罪者が単に盗難した個人情報を取引する場ではなく、極めてしっかりとした組織であった。


【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】

この記事には続きがあります。
全文はScan Security Management本誌をご覧ください。
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?ssm01_ssmd

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. 戸田建設に不正アクセス、取引先に関する情報が漏えい

    戸田建設に不正アクセス、取引先に関する情報が漏えい

  2. ムラウチドットコムに不正アクセス、7,716,811件の個人情報が漏えい

    ムラウチドットコムに不正アクセス、7,716,811件の個人情報が漏えい

  3. 楽天ドライブに不正アクセス、管理アカウント乗っ取りでデータ閲覧

    楽天ドライブに不正アクセス、管理アカウント乗っ取りでデータ閲覧

  4. Flash ファイルに感染するウイルスの登場でさらに悪質な亜種の発生を懸念(Sophos 社)

    Flash ファイルに感染するウイルスの登場でさらに悪質な亜種の発生を懸念(Sophos 社)

  5. JGC Digital が利用する BI ツール「Metabase」に不正アクセス、約 6 万件の情報が取得されたことを確認

    JGC Digital が利用する BI ツール「Metabase」に不正アクセス、約 6 万件の情報が取得されたことを確認

ランキングをもっと見る
PageTop