ハッカーに狙われる国防総省のネットワーク(1)世界最強の米軍を震撼させた男
●史上最悪の米軍システムへのハッキング犯
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米軍史上最悪の被害を及ぼしたといわれるイギリス人男性、ゲリー・マッキンノンが6月、再逮捕され、現在、注目を集めている。再逮捕というのは、2002年に一旦逮捕の後、釈放されているためだ。それから約3年の間、事実上、動きがなかった。
マッキンノンについては、2001年2月から2002年3月までの間、米軍関連コンピュータのハッキングを続けていたということで、2002年11月に英国ハイテク犯罪対策部(National Hi-tech Crime Unit:NHTCU)がコンピュータ不正使用法(Computer Misuse Act)の下、逮捕、起訴していた。事件当時は36歳ということだから現在は39歳、逮捕時はロンドン北部に住んでいた。
今になって米国が引渡しを求めているということで、英国メディアも驚き、マッキンノンへのインタビューなど、様々な報道を行っている。英米両国の対応については、2002年、マッキンノンのカレン・トドナー弁護士が「おそらく政治的理由で英国では起訴を行わず、その代わりに米国当局が引渡し請求を行うことができるよう許可をしたのではないか」とBBCに対して語っていた。但し、2002年に逮捕されたマッキンノンが、今になって起訴されるというのはなぜか理由については首をかしげている。
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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