Black Hat Japan 2005 に来日する世界最高ランクのエキスパート達の全貌 第9回 : Jeff Moss氏へのインタビュー(1)
先日、Black Hat Inc. のCEOであるJeff Moss氏のインタビューがインターネット協会で行われた。今回、その内容を抜粋してご紹介する。
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Jeff氏はBlack Hat Japanを開催する目的の一つとして、「なかなか来日する機会のない、世界で注目されているセキュリティの専門家を日本に紹介し、情報交換促進の場を提供していきたい」と述べた。
また、(これはBlack Hat Japanに限らずだが)「学術的な部分のカバーだけでなく、それよりも会社に戻ってすぐ仕事に生かしていける、最先端の現場レベルの知識を直接提供したい。影響が大きくなる前に問題解決に向かえるような情報を提供したい」ということもあげた。この点に、Black Hatの教育的価値の高さが窺える。
アジアで開催して5年目、日本で2度目の開催となる今年のBlack Hatの見所についても聞いてみた。
「スピーカーリストを見るとわかるがレンジが大変広く、多種多様となっている。たとえばRootkit攻撃のような技術的な話もあれば、日本に近いロシアのハッキング情報など、地理的・政治的にも日本にとって影響が大きそうなトピックもある。
David Maynor氏/Robert Graham氏からはセキュリティツールのアーキテクチャ的欠陥について発表がされる。ここでは安全をうたうセキュリティツールも例外ではなく、すべてのソフトウェアにはセキュリティに関する条件があるので、それを新たに認識する有意義なセッションとなるだろう。
Jeremia Grossman氏は次世代のフィッシングについて紹介。非常に功名かつ悪質なフィッシング技術が開発されていると同時に、オンラインユーザ市場も広がる中で、どういうものが出てきているか、危険性、詐欺などに触れていくセッションとなる。
Chris Hurley氏の「ワイヤレス攻撃の検知と防御」のセッションでは、Wifiだけではなく、赤外線やBluetoothなどその他の無線通信手段も含めて、一企業としてどのように防御するかといった手法を紹介する。Bluetoothのツールが日本でどんどん出てきている現在、非常に重要なトピックだと思われる。」
(つづく)
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□ Black Hat Japan 2005 Briefings 開催概要
開催地:東京 新宿 京王プラザホテル
年月日:2005年10月17日(月)〜18日(火)
受講料:84,000円(税込)
U R L :https://www.netsecurity.ne.jp/14_4253.html
《ScanNetSecurity》