セキュリティプロダクトからサービスへの転換を図る 欧米で技術力が高く評価されているエフ・セキュアの次なる事業展開とは 第1回
IT先進国であるフィンランドのセキュリティベンダー・F-Secure。2005年11月からは、日本市場で新たにLinux向けのサーバセキュリティ製品を市場投入する。アンチウイルス製品では世界的に高い技術力を誇るとされ、日本国内でもすでに200万以上のライセンスの販売実績があ
特集
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● パートナー企業と強固なリレーショナルシップを構築する
世界有数のセキュリティベンダーであるF-Secure(以下、エフ・セキュア)。アンチウイルス製品をはじめ、2005年11月からは日本国内で「F-Secure Linuxサーバセキュリティ」の出荷も開始する。同社の優位性は、どこにあるのだろうか。高い技術力と製品開発力、それらとあわせて同社のCEOであるリスト・シーラスマ氏は「リレーショナルシップ」を強調する。このリレーショナルシップには2つの側面がある。1つは、同社の製品の利用者とのリレーショナルシップ、つまりは「顧客満足度」である。あわせて、その顧客満足度の高さと同様に大切なのが、パートナー企業との「強固なリレーショナルシップ」である。「日本をはじめ世界各国において、エフ・セキュアのセキュリティ製品を販売しているのは、フィンランドにあるエフ・セキュア本社ではなく、その国における『パートナー企業』です。優れたパートナーと手を結ぶことで、その国おける顧客満足度も向上する。パートナーとの強固で信頼できる関係性を構築することこそが大切なのです」(シーラスマ氏)。
パートナー企業とのリレーショナルシップを強固にすることで、各国のマーケットとより密接な関係を構築できるだけでなく、マーケットからのニーズを吸い上げて製品開発にフィードバックすることもできる・・・。それこそが同社の競争力の根源ともいえるのだ。「技術力や製品開発力に優れた企業は世界中に数多くあります。エフ・セキュアは、技術力や製品開発力とあわせて『リレーショナルシップを重視する』というビジネスモデルを構築しています。そういった革新的なビジネスモデルこそが強味なのです」(シーラスマ氏)。同社は、セキュリティのソリューションを提供する際に、国ごとや市場が求めるニーズごとにカスタマイズするなどして提供している。
【執筆:下玉利 尚明】
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(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec
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