セキュリティプロダクトからサービスへの転換を図る 欧米で技術力が高く評価されているエフ・セキュアの次なる事業展開とは 第2回 | ScanNetSecurity
2026.03.12(木)

セキュリティプロダクトからサービスへの転換を図る 欧米で技術力が高く評価されているエフ・セキュアの次なる事業展開とは 第2回

IT先進国であるフィンランドのセキュリティベンダー・F-Secure。2005年11月からは、日本市場で新たにLinux向けのサーバセキュリティ製品を市場投入する。アンチウイルス製品では世界的に高い技術力を誇るとされ、日本国内でもすでに200万以上のライセンスの販売実績があ

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IT先進国であるフィンランドのセキュリティベンダー・F-Secure。2005年11月からは、日本市場で新たにLinux向けのサーバセキュリティ製品を市場投入する。アンチウイルス製品では世界的に高い技術力を誇るとされ、日本国内でもすでに200万以上のライセンスの販売実績がある。そんな同社のCEOであるリスト・シーラスマ氏がこのほど来日した。数多くのセキュリティベンダーが存在する中で同社の優位性はどこにあるのか、事業展開の方向性は・・・。シーラマス氏に聞いた。

● 従来型セキュリティはもはや通用しない!メガトレンドへの対応こそ重要

 エフ・セキュアでは、今後のインターネットセキュリティにおける大きな動向として、「既存のセキュリティの方法論だけでは、もはや対応しきれなくなる状況が出現しつつある」(シーラマス氏)と見ている。新たなウイルスやスパイウェアをはじめ、新しい攻撃手法が次々と開発され、セキュリティホールの発見からそれを利用したウイルスの登場までの時間が極端に短くなる「ゼロデイアタック」の増加などの要因から、既存のセキュリティの方法論が機能しなくなりつつあるというのだ。あわせて、コンピュータのみならず携帯電話やモバイルデバイス、ネットワーク接続機能を有する家電製品などにまで被害をもたらす。これまで以上のスピードで深刻な脅威が増大していく状況をシーラマス氏は「メガトレンド」と呼ぶ。多くのセキュリティベンダーが提供しているプロダクトや技術、いわば、現状のセキュリティの方法論だけに頼っていては「次々に発生するインターネット上の新たな脅威には対応しきれない」ということである。インターネット利用者は個人・法人を問わずすでにこの「メガトレンド」の流れに飲み込まれつつあるのだ。

シーラマス氏は、このメガトレンドへの対応策として2つのキーワードをあげている。1つは「プロダクトからサービスへの転換」である。ウイルス対策ソフトなどの製品を各国で販売していくだけではなく、それらのセキュリティのソリューションを、各国の企業のシステムに組み込んだ「サービス」の形で提供していくというものである。「多くの企業では、たとえば自社にメッセージングサービスを導入するときにアウトソーシングを利用します。その際にメッセージのサービスと同時にセキュリティも提供する。従来では、セキュリティ製品をライセンス販売していたのですが、そうではなくメッセージングサービスの中にセキュリティのサービスをも組み込んだ形で提供していく。これがプロダクトからサービスへの転換ということです」(シーラマス氏)。シーラマス氏によれば、日本市場をはじめ世界市場でも「製品からサービスへの『シフト』を徐々に進めていく」という。もう1つのキーワードが「モバイル」である。今やパソコンだけでなく、携帯電話は携帯情報端末などのモバイルデバイスでのインターネットの利用も一般的になっている。そこで、モバイルデバイスをはじめ、ネットワーク接続機能を備えたゲーム機器、情報家電製品など新たなデバイスに「いかにセキュリティを付与していくか。それこそがメガトレンドの中でセキュリティベンダーとしての重要な役割になる」(シーラマス氏)という。

【執筆:下玉利 尚明】

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(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec

《ScanNetSecurity》

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