東京都内で実施した、無線LAN不正アクセス実態のおとり調査実測値を公表(ラック、NS総研)
株式会社ラックは7月4日、東京都港区汐留に2006年3月末から4月の期間に設置した、おとりとなる無線LANアクセスポイントを用いた不正アクセス実態調査結果を公表した。調査結果のレポートは、ネットアンドセキュリティ総研株式会社の発行する情報セキュリティ専門誌SCAN誌
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今回のレポートは、東京都港区汐留の、オフィスビルや娯楽施設、店舗などが密集するシオサイトと呼ばれる再開発地帯で、おとりとなるアクセスポイントを設置、任意の期間の月曜日から日曜日までの第三者からの接続状況調査を計2回実施し、集計分析した。
調査結果の詳細は無償でダウンロードできるレポートに記載されているが、平均して週60件超の接続が確認され、情報セキュリティに対するリテラシーの低いユーザーによる悪意の無い無意識なものと推測される接続が84%を占める一方で、意図的に接続し、Web閲覧やP2Pファイルダウンロード、iTuneなどの音楽ファイルダウンロードサービスの利用を行っているユーザーが16%存在したことが確認されている。
ケーブルを引かずに設置できる便利さから普及が進んでいる無線LANは、アクセスポイントを第三者に利用される危険を伴っており、単純なネットワーク資源の不正利用にとどまらず、アクセスポイントを経由した犯罪行為などに悪用されるリスクをも伴っている。現在では、デジタル家電製品やポータブルゲーム端末にも無線LANが組み込まれており、将来は個人の生活を脅かす問題に発展する可能性もある。
無線LANアクセスポイントの不正利用実態調査 - 港区編
〜東京都港区、おとり調査による実測値を公開
https://shop.ns-research.jp/form/fm/lc05
《ScanNetSecurity》