風当たりの強い政府機関からの情報漏洩(2)事件をセキュリティ対策のきっかけに
●最大規模の漏洩事件は退役軍人省から
特集
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運輸省での事件が注目を浴びているのは、今年は政府関連の情報漏洩が続いているためだ。中でも、退役軍人省のアナリストが自宅に持ちかえったラップトップと外付けデータ保管デバイスが盗難された事件により、2650万件の個人情報が流出されたことは、米国全体に大きなショックを与えた。盗難は5月3日に起こったが、さらに6月1日には210万件分のデータが入っていたことがわかり、合計2860万件となっているから大変な被害だ。
懸命の捜索で6月29日にラップトップなどは発見され、さらにFBIが機器を詳しく調べた結果、データはアクセスなどされずに無事であったことがわかった。しかし、政府機関としては史上最悪となった3000万件近いというその件数と、元軍人のデータが漏れたため、これまで国家を守ってきた米兵を今度は国家が守る番だとして、しっかりとした対応を求められたことで、米国内で大きな社会問題となった。とりわけ、事件の報告が省の上層部まで迅速に届けられなかったこともあり、セキュリティ体制に問題があったと退役軍人省は非難の的となってきた…
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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