続発するボーイングのラップトップ盗難(2)国家安全の面でもきわめて重大な事件
●5ヶ月後には空港で盗難
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そして、11月の事件から半年をあけずに、4月にもボーイング社の従業員の個人情報の入ったラップトップが盗まれている。被害を受けたのは、約3600人の現在の従業員と退職者だ。氏名と社会保険番号、そして一部、住所、電話番号が入っていたという。また、関連会社のボーイング・サテライト・システムズが買収したヒューズ・スペース・アンド・コミュニケーションズの買収に伴う、従業員の個人情報も含まれていた。
このラップトップは、人事部のスタッフが使用していたもので、空港で奪われた。実は、11月の事件の後、ボーイングでは既に、ラップトップに個人情報を保存している場合は暗号化を義務付けていたというから、この従業員も規則を守っていなかった。
但し、セキュリティ方針が厳しくなって、ラップトップのファイルを調べてはいたらしい。しかし、ラップトップに残っていたファイルはフォルダーに保管されていたために、残っていたのを忘れていたと話している。
但し、これは従業員の説明として報じられている話で、実際に使用しているコンピュータが盗難されて、戻ってきたコンピュータでデータが残っているのが見つかったというのではない。そのため、ラップトップは見つかっていないものの、極秘情報が入ったファイルがあったことを思い出したというなら、面倒だったなどの理由で処理していなかったのではないか疑問だという話もある。一方…
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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《ScanNetSecurity》