英金融界期待のセキュリティ強化策の安全性(2)海外での不正使用が頻発?
●疑問視が広がる安全性
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事件はシェル独自との見解をAPACSが明らかにした後、英国の『Daily Mail』系の『this is money』は、チップ・アンド・ピン・システムのセキュリティに疑問を示し、事件は氷山の一角に過ぎないとの報道を行った。それを証明するかのように、BPのガソリンスタンドでやはり不正使用があったこと、またEssoでも南部のガソリンスタンドで不正があった疑惑について捜査中だという。スーパーマーケットのTescoでは、2000ヵ所のATM機械のセキュリティを強化して、犯罪者がコピーするための、デバイスをとりつけられないようにしたと伝えている。
チップ・アンド・ピン・システム導入により、不正が減るとのことで、そのような結果が出ているらしいが、金融機関のセキュリティ専門家の中にも、犯罪者はシステムを攻撃する方法を既に見つけているという意見がある。実際、これまでに、英国人の偽ICカードが、国内のみならず、パリ、インド、香港などでも使用されていたことが報告されている。
シェルの事件はICカードに関係した初めての大きな不正事件だが、事件が明らかになってから、同様の被害に遭ったという連絡が、メディアに多く寄せられている…
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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《ScanNetSecurity》