3月期のインターネット治安情勢を発表、Scanなど不正アクセスが増加(警視庁)
警視庁は4月13日、2007年3月期のインターネット治安情勢レポートを、同庁のセキュリティポータルサイト「@police」にて公開した。
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発表によると、3月期におけるファイアウォールに対するアクセス件数は447,942件で、1日当たり約14,450件のアクセスがあったが、対前月比では−24.0%と大きく減少した。2月と比べカナダ、日本、韓国からのアクセスが減少し、米国、中国、台湾からからのアクセスが増加している。ポート別順位の上位5位は、135/TCP、ICMP(Echo Request)、445/TCP、1026/UDP、1027/UDPの順で2月と同じだったが、1026/UDP以外はすべてアクセスが減少した。
不正侵入検知システムにおける不正なアクセスの検知件数は40,290件で、1日当たりの検知件数は約1,300件(対前月比+12.3%)。攻撃手法別で第1位の「Worm(SQL Slammer)」の1日当たりの検知件数は約1,105件とほぼ横ばいだったが、第2位の「Scan」は1日当たり約185件を検知し、2月と比較して約+133件(約+254.7%)と激増した。検知した「Scan」の内訳としてはProxyattemptが数多くを占めているとのこと。また、発信元では、中国の割合が依然として高いが、3月はエストニア、ウクライナからのScanを多数検知したと報告している。
http://www.cyberpolice.go.jp/detect/pdf/20070413.pdf
《ScanNetSecurity》