トレンドマイクロ、ウイルス感染被害マンスリーレポートを発表 | ScanNetSecurity
2025.12.25(木)

トレンドマイクロ、ウイルス感染被害マンスリーレポートを発表

トレンドマイクロ株式会社は11月6日、2007年10月のウイルス感染被害マンスリーレポートを発表した。発表によると、10月のウイルス感染被害の総報告数は4,950件と先月(4,765件)より微増した。上位10種の感染報告数の合計は187件であり、総報告数の3.8%と過去最低を記録

製品・サービス・業界動向 業界動向
トレンドマイクロ株式会社は11月6日、2007年10月のウイルス感染被害マンスリーレポートを発表した。発表によると、10月のウイルス感染被害の総報告数は4,950件と先月(4,765件)より微増した。上位10種の感染報告数の合計は187件であり、総報告数の3.8%と過去最低を記録した。感染被害の分散化と、その背景にある不正プログラムの多様化の勢いは衰える気配を見せていないとしている。1位はバックドアである「BKDR_HACDEF」およびトロイの木馬「TROJ_DLOADER」が同率の25件、3位は「HTML_IFRAME」で被害件数は24件であった。

同社によると、10月には、PDFファイル閲覧ソフト「Adobe Reader」「Adobe Acrobat」の脆弱性を悪用する攻撃が確認された。「EXPL_PIDIEF」が仕込まれたPDFファイルを開くと、ユーザが気づかないうちに不正なWebサイトへ接続させ、他の不正プログラムをダウンロードさせる「Webからの脅威」であった。このPDFファイルは請求書や納品書を騙ったファイル名が命名されており、従来からのソーシャルエンジニアリングとWebを悪用する手法を組み合わせているのが特徴となっている。このほか、8位に入った「BKDR_AGENT」の亜種に、侵入したコンピュータの言語設定に応じて異なる活動を行うトロイの木馬が確認されている。言語設定が日本もしくはインドネシアの場合、システムを改変しOSを起動不能にするため、特定の国や地域を狙った「ターゲット攻撃」の一例としている。


トレンドマイクロ:ウイルス感染被害レポート - 2007年10月度
http://jp.trendmicro.com/jp/

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. ネットワーク機器を経由してサーバに侵入 埼玉県商工会連合会にランサムウェア攻撃

    ネットワーク機器を経由してサーバに侵入 埼玉県商工会連合会にランサムウェア攻撃

  2. 元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

    元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

  3. 給与計算クラウドをネタにメール訓練実施 → サービス元がフィッシング注意喚起を発令

    給与計算クラウドをネタにメール訓練実施 → サービス元がフィッシング注意喚起を発令

  4. バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

    バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

  5. ハウステンボスへの不正アクセス、サーバ内のファイルの一部が暗号化

    ハウステンボスへの不正アクセス、サーバ内のファイルの一部が暗号化

ランキングをもっと見る
PageTop