携帯向けウイルス対策とISP向けサービスに注力(日本エフ・セキュア)
日本エフ・セキュア株式会社は7月3日、都内で記者会見を開き、新しく代表取締役に就任した桜田仁隆氏が今後の事業戦略を発表した。桜田氏は、デル株式会社のエンタープライズ・マーケティング本部長から転身した。
製品・サービス・業界動向
業界動向
今後同社は、これまで強みとしてきたLinux市場での高い成長率を維持しつつ、Windows向け製品のシェアを上げていくという。また、今後の伸びが期待される同社の事業領域として、ISPなどの通信事業者向けのサービス及び、携帯電話向けウイルス対策製品のふたつを挙げた。
通信事業者向けのサービスとは、ISPなどの通信事業者が、セキュリティベンダから提供を受けたソリューションを、自社のユーザ向けに主に自社ブランドで提供するもので、エンドユーザ向けに直接ウイルス対策製品を販売するケースが多い日本ではまだ認知は低いが、世界的には主流となりつつある提供形態だ。フィンランドに本拠を置くF-Secure社は、ワールドワイドで38カ国169事業者に通信事業者向けのサービスを展開し、日本でもすでに7社のISPに展開し、全世界の同社売上で40%を占めているという。また、ヨーロッパの携帯端末向けのウイルス対策製品では広く知られるF-secureブランドだが、日本でも今春から、ソフトバンクモバイルのノキア製携帯端末へのウイルス対策製品の提供を開始している。
「現在は上位5位にすら入っていないが、今後日本のセキュリティ企業で上位3位を目指す(桜田氏)」と抱負を語った。
日本F-Secure株式会社
http://www.f-secure.co.jp/
《ScanNetSecurity》