Oracle DatabaseのTNS Listener脆弱性問題に関する検証レポートを公開(NTTデータ・セキュリティ)
NTTデータ・セキュリティ株式会社は4月23日、TNS Listenerの脆弱性(CVE-2009-0991)に関する検証レポートを公表した。
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この問題は、Oracle Databaseが利用するTNS Listener(クライアントからの要求を受け付けて接続を確立させるサービス)に脆弱性が存在し、これを悪用されると、リモートからTNS Listenerを停止されて、Oracle Databaseへの接続不能を引き起こされる可能性があるというもの。影響を受けるのは、バージョン9.2.0.8、9.2.0.8DV、10.1.0.5、10.2.0.4、11.1.0.7のOracle Databaseが利用するTNS Listener。Oracle社からはすでに各修正パッチがリリースされており、最新バージョンへのアップデートが推奨されている。
今回の検証では、Windows Server 2003 SP2にインストールしたOracle Database10.2.0.1.0をターゲットとして用意。このシステムに攻撃コードを実際に送信し、サービスが停止できるかを検証している。結果としては、攻撃コード送信後にTNS Listenerが問い合わせに応答しないこと、システムイベントログにエラー発生が記録されていることから、攻撃に成功したことが確認できた。
http://www.nttdata-sec.co.jp/article/vulner/pdf/report20090423.pdf
《ScanNetSecurity》