遠隔操作でノートPC内データを消去できる漏えい対策ソリューションを開発(富士通、ウィルコムほか)
富士通株式会社、株式会社富士通研究所、株式会社ウィルコムの3社は5月7日、法人対象にウィルコムのPHSネットワークを利用した遠隔操作により、ノートPCのHDD内データの消去やロックを可能とする新たなセキュリティソリューションを共同で開発した。
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本ソリューションは、3社で共同開発した専用の通信モジュールをノートPCに内蔵することにより、遠隔操作でHDD内にあるデータをすべて消去したり、PCを起動させないロック状態にするもの。データ消去機能は、データを保存する際に暗号化して保存する暗号化機能付きHDDの暗号鍵を瞬時に消去。これによりHDD内部のデータを解読・復元不可能な状態にする。また、PCロック機能は、PCの動作そのものを抑止することで、第三者がPCを不正に操作することを防止することができる。
PCの電源オン・オフにかかわらず常時待ち受け状態を維持する専用の通信モジュールを搭載しているため、ノートPCがPHS通信圏内にあれば、電源がオフの状態でもデータ消去・ロックの指示・実行が可能。また、消去・ロックの実施結果については、ユーザーが管理サーバにアクセスすることで詳細実行結果を確認することができる。富士通では、本ソリューション並びに専用通信モジュールを内蔵したノートPCを2009年度第3四半期より提供する予定。あわせて、富士通グループ社員の業務用ノートPCとして順次導入する。
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2009/05/07/
《ScanNetSecurity》