Linux Kernelのudp_sendmsg関数の脆弱性に関する検証レポートを発表(NTTデータ・セキュリティ)
NTTデータ・セキュリティ株式会社は9月3日、Linux Kernelのudp_sendmsg関数の脆弱性に関する検証レポートを発表した。
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この脆弱性により、ローカル環境において一般ユーザにudp_sendmsg関数の脆弱性を利用した攻撃コードを実行され、管理者権限を奪取される恐れがあるとのこと。影響を受けるシステムは、Linux Kernel 2.6系の2.6.19より前のバージョンのシステム。
検証では、ターゲットシステムとしてRed Hat Enterprise Linux Server release 5とLinux Kernel 2.6.18-8.el5を用意し、ターゲットに一般ユーザとしてログインして、同脆弱性を利用した攻撃コードを実行することで権限昇格が可能かをテストした。その結果、実際に攻撃コードを実行した場合、管理者権限「uid=0 (root)」に昇格できることが証明された。
修正プログラ(Linux Kernel 2.6.19以上)はすでにリリースされており、運用に支障をきたさないことを確認の上、速やかな修正プログラムの適用が推奨されている。また運用上、バージョンアップを実施できない場合は、脆弱なパスワードが設定されているリモートログイン可能なユーザがシステム上に存在しないか、不要なユーザが登録されていないかなどを今一度確認するよう薦めている。
http://www.nttdata-sec.co.jp/article/vulner/pdf/report20090903.pdf
《ScanNetSecurity》