>>第一回から読む
葛城はすぐに電話をかけて了解を取ってくれた。この辺は意外と柔軟、迅速に動いてくれる。思ったより、いい客になるかもしれない。オレはちょっとうれしくなった。
「これから、あんたとは携帯メールを使って連絡をとる。あんたんとこのシステムなんか怖くて使えねえ」
「はい」
「みんなが部屋から出て行ったら、内部監視ツールをセットアップする。ついでに盗聴されてないか調べてみるよ。あんた、一時間くらいシステム部の連中をどっかに連れ出してくれないか? 会議とかなんとか理由つけてさ」
「それは、なんとかします。ただ、全員は無理です。最低、ひとりか、ふたりは残さないと業務が回りません」
「わかった。それでいいよ」
「では、そうですね。一時間後に会議を行うようにします」
葛城はそう言うと、出て行った。
会議が始まってがらんとしたシステム部の部屋にオレは移動した。葛城の野郎が気を利かせたのか、システム部に残っていたのは二人の女だった。汗かきの男のでぶが残ってたら、オレはやる気をなくしていただろう。
三十歳半ばのくたびれてるけど、私まだがんばれます、といった感じの女と、二十歳代半ばの無表情なメガネ女だった。メガネ女は化粧っ気もなく、ファッションも適当にユニクロで売ってるものを買いました、という感じなのだが、大きな胸が目立つ。オレは、こういうアンバランスなのに弱いんだ。
葛城はすぐに電話をかけて了解を取ってくれた。この辺は意外と柔軟、迅速に動いてくれる。思ったより、いい客になるかもしれない。オレはちょっとうれしくなった。
「これから、あんたとは携帯メールを使って連絡をとる。あんたんとこのシステムなんか怖くて使えねえ」
「はい」
「みんなが部屋から出て行ったら、内部監視ツールをセットアップする。ついでに盗聴されてないか調べてみるよ。あんた、一時間くらいシステム部の連中をどっかに連れ出してくれないか? 会議とかなんとか理由つけてさ」
「それは、なんとかします。ただ、全員は無理です。最低、ひとりか、ふたりは残さないと業務が回りません」
「わかった。それでいいよ」
「では、そうですね。一時間後に会議を行うようにします」
葛城はそう言うと、出て行った。
会議が始まってがらんとしたシステム部の部屋にオレは移動した。葛城の野郎が気を利かせたのか、システム部に残っていたのは二人の女だった。汗かきの男のでぶが残ってたら、オレはやる気をなくしていただろう。
三十歳半ばのくたびれてるけど、私まだがんばれます、といった感じの女と、二十歳代半ばの無表情なメガネ女だった。メガネ女は化粧っ気もなく、ファッションも適当にユニクロで売ってるものを買いました、という感じなのだが、大きな胸が目立つ。オレは、こういうアンバランスなのに弱いんだ。