2010年下半期のマルウェアは9割がトロイの木馬、99.5%がWindowsを標的(G Data)
G Data Software株式会社は2月25日、「2010年下半期のマルウェアレポート」を発表した。G Dataセキュリティラボの調べによると、2010年下半期の新種マルウェアの発生数は約100万件にのぼり、上半期と合わせて合計209万件となり、これまでもっとも多かった2009年の約160万
脆弱性と脅威
脅威動向
構成比では、トロイの木馬が41.6%で最大となった。また、ダウンローダー・ドロッパ、バックドア、スパイウェアなどトロイの木馬型を機能で細分化したカテゴリーとトロイの木馬を合計すると、90%を占める。プラットフォーム別では、Windows(.NETを含む)が99.5%を占めた。以前と比べれば携帯電話なども注意が必要だが、それでも全体数からみると、マルウェアは圧倒的にWindowsに集中している。2011年もWindowsを中心とした新種マルウェアの増加傾向が続いている。2011年1月も1カ月で新種マルウェアが215,787件出現しており、このペースでは1年間で200万~250万件程度出現する可能性がある。また、2010年下半期に注目される点として、「Java攻撃」「ネット活動家による情報開示(漏えい)」「スタクスネットのような産業機器を狙うサイバー攻撃(もしくは戦争)」を挙げている。
(吉澤亨史)
http://www.gdata.co.jp/news/detail/138
《ScanNetSecurity》