FreeBSDのUNIXドメインソケットに起因するヒープオーバーフローの脆弱性(Scan Tech Report)
1.概要
FreeBSD には、UNIX ドメインソケットの取り扱いに不備が存在するため、ヒープオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。
システムにアクセス可能なローカルの悪意あるユーザに利用された場合、カーネルパニックを発生させ、システムを不正に停
脆弱性と脅威
エクスプロイト
FreeBSD には、UNIX ドメインソケットの取り扱いに不備が存在するため、ヒープオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。
システムにアクセス可能なローカルの悪意あるユーザに利用された場合、カーネルパニックを発生させ、システムを不正に停止される可能性があります。
攻撃を受けた場合の影響度が高いため、対象のユーザは可能な限り以下の対策を実施することを推奨します。
2.深刻度(CVSS)
現時点 (2011/10/11) において、CVE-ID 未割り当て
3.影響を受けるソフトウェア
サポートされる全ての FreeBSD バージョン
4.解説
UNIX ドメインソケットは、特定のファイルを指定してローカルマシン上のプロセス間で通信を行うことを可能にするソケットです。
FreeBSD には、この UNIX ドメインソケットにおいて、bind(2) システムコールによるソケットにアドレスを割り当てる際の uipc_bind() 関数 (uipc_usrreq.c)におけるソケットファイルのパスの長さチェックに不備が存在するため、ヒープオーバーフローが発生する脆弱性が存在します。
この脆弱性を利用することでシステムにアクセス可能なローカルの攻撃者は、カーネルパニックを発生させ、システムをサービス不能状態にする可能性があります。
なお、Jail からエスケープあるいは、他のセキュリティメカニズムを回避可能であれば root 権限に権限昇格が可能であることが freebsd.org より示唆されています。
5.対策
(Web非公開)
6.ソースコード
(Web非公開)
(執筆:株式会社ラック コンピュータセキュリティ研究所)
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Scan Tech Report
http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html
《ScanNetSecurity》