米連邦地裁、PS3「Other OS」機能廃止の集団訴訟を却下 | ScanNetSecurity
2025.12.08(月)

米連邦地裁、PS3「Other OS」機能廃止の集団訴訟を却下

2010年4月のファームウェアアップデートでPS3本体から他のOSをインストールする機能が取り除かれたことを発端に、米国で複数の集団訴訟が起こされていたいわゆるOther OS問題で、新たに米国連邦地裁がソニーに対するユーザーの訴えを却下したことが分かりました。

製品・サービス・業界動向 業界動向
プレイステーション3 HDD 60GB(CECHA00) プレイステーション3 HDD 60GB(CECHB00)
プレイステーション3 HDD 60GB(CECHA00) プレイステーション3 HDD 60GB(CECHB00) 全 1 枚 拡大写真
2010年4月のファームウェアアップデートでPS3本体から他のOSをインストールする機能が取り除かれたことを発端に、米国で複数の集団訴訟が起こされていたいわゆるOther OS問題で、新たに米国連邦地裁がソニーに対するユーザーの訴えを却下したことが分かりました。

連邦地裁のRichard Seeborg裁判官は、カリフォルニアの代表者Anthony Venturaさんを含む原告側の訴えが、Other OS機能だけでなく現在も継続しているPlayStation Networkのサービスにも及ぶため不備があることや、(PSNへのアクセスや大部分のゲームの起動が制限されるものの)ユーザーが本体をアップデートしない限りOther OS機能は利用可能である点などを指摘。

一方で裁判官は、Computer Fraud and Abuse Act(コンピュータ不正行為防止法)が十分に守られていなかったことについてはソニーの非を認めており、ユーザーの満足度や信頼関係を築くという部分においても疑問の余地が残るとコメントしたそうです。

今後同裁判官はそれぞれの項目に関して判決を下していくとのこと。

SCEAは今年9月にこれら集団訴訟に対して告訴取り下げを要求していた他、同月には、集団訴訟そのものを未然に抑止するような内容でPlayStation NetworkのEURA(使用許諾契約)を改定しています。

《Game*Spark@INSIDE》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

    良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

  2. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  3. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  4. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop