「.htaccess」改ざんで攻撃発見を遅らせる事例を確認--2月度レポート(トレンドマイクロ)
トレンドマイクロは、2012年2月度の「インターネット脅威マンスリーレポート」を発表した。2月には、感染コンピュータのFTPアカウントの情報を詐取する不正プログラム「TSPY_FAREIT」の亜種がランキングで上位となった。
脆弱性と脅威
脅威動向
この事例では、GoogleやYahoo!といった検索サイトからアクセスした場合のみ、不正なサイトに誘導されるため、サイト管理者がブラウザのお気に入りやURLを入力して直接アクセスしたり、HTMLファイルだけをチェックしても改ざんの痕跡が見られず、攻撃に気づきにくいことが特徴となっている。国内の不正プログラム検出数ランキングでは、「HKTL_PASSVIEW」が先月の6位から5位にランクアップした。Windowsのアプリケーションのパスワードを修復するツールだが、コピー製品の悪用などに使用される可能性がある。日本国内の問い合わせ状況では、2月の不正プログラム感染被害の総報告数は665件で、1月の586件から減少している。1月に1位となったFTPクライアントの情報を詐取する「TSPY_FAREIT」が2月でも2位となっている。改ざんされた一部の国内正規サイト経由で「TSPY_FAREIT」に感染する事例も確認されており、以前のガンブラー攻撃のように猛威を奮う可能性も考えられるとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》