Apple iPadへのハッキング、デモの詳細をホワイトペーパーで公開(マカフィー)
マカフィーは、ホワイトペーパー「FOCUS 11で実演したApple iPadのハッキングについて」を公開した。「FOCUS 11」は、米McAfee社が2011年10月に開催したカンファレンス。
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今回のデモでは、MacBookのUSBワイヤレス インタフェースからFOCUSのWi-Fiホットスポットに接続し、内蔵のAirportワイヤレス インタフェースを使用して正規のネットワーク名に類似したSSID名のホットスポットを構築している。攻撃対象の通信を傍受すると、プロキシは本来の接続先であるドメイン名(mail.google.com)の証明書を生成し、この偽の証明書を戻してデバイスとの「セキュア」接続を確立する。さらに攻撃対象になりすまし、本来の宛先と接続を確立する。脆弱なバージョンのiOSは、SSL証明書チェーンを検証できないため偽の証明書を信頼し、警告を表示せず、エラーも発生しない。このシナリオでは、送受信されるすべてのトラフィックを傍受し、改ざんすることができたという。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》