Anonymous Philippines「対中国サイバー開戦布告」、中国側も反撃の構え(Far East Research) | ScanNetSecurity
2026.01.03(土)

Anonymous Philippines「対中国サイバー開戦布告」、中国側も反撃の構え(Far East Research)

中国ハッカーならば、すぐに1998年5月に発生した「インドネシア華人暴動虐殺事件」を思い出すだろう。ようやくインターネットが普及し始めた中国で、「黒客・紅客」とよばれる一群のハッカーたちが登場したのは、まさにインドネシア華人虐殺事件がきっかけであった。

国際 Far East Research
QQに投稿された対フィリピン攻撃を呼びかけるメッセージ
QQに投稿された対フィリピン攻撃を呼びかけるメッセージ 全 2 枚 拡大写真
フィリピン・中国間で、南シナ海の領有権問題をめぐりすでに1カ月以上も緊張状態がつづくなか、5月9日にフィリピン南部ミンダナオ島の北東部にある北アグサン州ブトゥアン市で、中国系フィリピン人が経営する商業施設が放火され、24人が死亡するという痛ましい事件が発生した。

この事件の翌日、フィリピンの代表的放送局ABS-CBNは、(フィリピンの)ハッカーが11日、南シナ海における中国の武力侵略に反対する世界規模の抗議運動に参加する旨を報じた。このABS-CBNのニュースを中国の人民日報が中国国内に配信するやいなや、中国ハッカーらの間に反撃決起メッセージが呼びかけられている。

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わが国のハッカーは2012年5月11日、フィリピンに対しネットワーク戦争を発動する。

集合用YYチャンネル:97468914
yy群:4826934

互いに連絡し合ってほしい。中華インターネットの全力を集結してフィリピンを滅ぼすのだ!
(筆者註:YYとは音声チャット。中国のネットユーザーの多くはQQをおもに文字チャット、YYを音声チャットに使い分けている)
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そしてその原因として、動画サイトにアップロードされた9日の放火事件等の映像や、QQ微博の関連トピックの参照を求めている。

なお、ABS-CBNが報じた「南シナ海における中国の武力侵略に反対する世界規模の抗議運動」とは Anonymous Philippinesの#OpChinaDown(中国撃墜作戦)である。Anonymous Philippinesは11日現在までに、世界中の45のWebサイトを改竄し、メッセージを掲げている。

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われわれAnonymousは、自国の領土保全を支持するわれわれの行動を中止するつもりはない。

多くの人々は、わが国の沿岸で持ち上がっている現在進行中の紛争に対し、このような行動は何の役にも立たないと言う。われわれとて、Webサイトを改竄することと、スカボロー礁にいる船艦との間にいかなる関係もないことを理解できないほど馬鹿なのではない。なんとなれば、われわれの目的とは人々の注意を引き、支持を得ることにある。わが国の人々に限らず、また沿岸諸国の人々に限らない。われわれの行為は、これが世界情勢であることを人々に知らせることなのだ。

われわれは人々が中国のWebサイトを改竄したり、DDoS攻撃を実行することを求めているのではない。いわんやサーバーのルートを奪取することをや。協力してほしいのは、ひたすら諸外国や国際機構の注意を惹きつけることに尽きる。

国際協定を無視した中国のやり方はおぞましい。奴らは外交ルートでは領有権問題で勝利を収めることができないのを知っているのだ。連中の威圧的な作戦と武力の濫用を見れば、スカボロー礁を要求するためなら奴らは何でもやり放題なのがわかるだろう。

南シナ海への中国の侵略に立ち向かおう。

フィリピンで起きていることだ。キミの国でも起こりうる。

キミたちはわれわれを楽しみにしていただろう。こんどはわれわれがキミたちを楽しみにしている。

ひとつに団結しよう。分かつものは何もない。

Anonymous Philippines
--
説明の要はないと思うが、メッセージ中の「スカボロー礁にいる船艦」とは、さる4月20日以来、中国政府が同地域に派遣した最新鋭の漁業監視船「漁政310」を含む中国海軍の船艦を意味する。中国は23日時点で監視船の引き上げを発表したが、実際には7隻の中国海軍船舶がスカボロー礁周辺に居座り続けているという。

中国当局のコントロールが厳しいため、中国ハッカーたちにとっては、数年前のような大々的サイバー攻撃を実行することは難しくなった。

だが、現在の南シナ海における膠着状態をめぐり、冒頭にあげたような「フィリピン在住の華人を対象にした惨劇」が発生しているのはあまりに悲しいと同時に、気がかりでもある。ある程度の年齢を重ねた中国ハッカーならば、すぐに1998年5月に発生した「インドネシア華人暴動虐殺事件」を思い出すだろう。在外華人にとって想像を絶する災難であったとともに、Windows95が登場し、ようやくインターネットが普及し始めた中国で、「黒客・紅客」とよばれる一群のハッカーたちが登場したのは、まさにインドネシア華人虐殺事件がきっかけであった。

フィリピン当局は報道で現在、在フィリピン華人らの身の安全は守られており、暴動等の気配はない、としている。だがインドネシアの事件の背景の1つがクリスチャンの華人対インドネシア人イスラム教徒の対立があったことを想起すると、今回の放火事件が発生した場所が、フィリピンでも例外的にイスラム教徒の多い(人口の約30%)ミンダナオ島であることは気にかかる。

なお「我々は大統領の命令さえあれば戦争も辞さない」と宣言したフィリピン海軍の姿勢は、尖閣諸島問題でのわが国の対応と対照的だ。

9日の放火事件等の映像
http://tv.sohu.com/20120510/n342893295.shtml

QQ微博の「#中国南海危機」
http://url.cn/4Bn6mX

Hackers join May 11 protests against China (ABS-CBN)
http://www.abs-cbnnews.com/-depth/05/10/12/hackers-join-may-11-protests-against-china

Anonymous Philippinesが改竄したWebサイト
http://www.videooteli.ru/
http://www.marketingt4.es/
http://www.srcu.es/
http://clinicaesteticaespacovida.com.br/
http://www.flexvidros.com.br/
http://blackhome.com.br/
http://www.geelongpartyhire.com.au/
http://www.redevent.com.au
http://rebelmoon.co.za/
http://www.fittedbedroomspecialist.co.uk/
http://www.2pc.cl/
http://www.credit-hero.co.uk/
http://www.beblemagnolie.it/
http://www.tegcare.co.uk/
http://www.pureblissyoga.ca/
http://www.ayrshirehotels.co.uk/
http://ioptimise4u.co.uk/
http://www.blindandshutterstore.co.uk/
http://iam-security.co.uk/
http://www.beblemagnolie.it/
http://yogareading.co.uk/
http://www.yidaki.fr/
http://roundupshindig.org/
http://www.otoczaki.org/
http://www.cfoncier.fr/
http://www.ventoux-saveurs.fr/
http://www.jonathanhadida.fr/
http://www.irisjolink.nl/
http://www.naturalsoul.nl/
http://federalprisonadvocate.com/
http://federalprisonnews.com/
http://stateprisonadvocate.com/
http://newyorkprisonattorney.com/
http://bureauofprison.net/
http://thejusticeorganization.com/
http://cleanseyourname.com/
http://federalmitigationexpert.com/
http://fpeinc.net/
http://floridaprisonadvocates.com/
http://newyorkprisonadvocates.com/
http://texasprisonadvocates.com/
http://nationalprisonadvocates.com/
http://statesentencingadvocates.com/
http://stateprisonnews.com/
http://www.redevent.com.au/

※重要な注意
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(Vladimir)

筆者略歴:infovlad.net 主宰。中国・北朝鮮・ロシアのセキュリティ及びインテリジェンス動向に詳しい

《ScanNetSecurity》

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