ソフトウェアを常に最新にするよう呼びかけ--5月度ウイルス届出状況(IPA) | ScanNetSecurity
2024.05.14(火)

ソフトウェアを常に最新にするよう呼びかけ--5月度ウイルス届出状況(IPA)

IPAは、2012年5月度の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」を発表した。また今月の呼びかけとして、「ソフトウェアの自動更新を利用しましょう!」を挙げている。

脆弱性と脅威 脅威動向
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)技術本部 セキュリティセンターは6月5日、2012年5月度の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」を発表した。また今月の呼びかけとして、「ソフトウェアの自動更新を利用しましょう!~MyJVNバージョンチェッカとの合わせ技で、ウイルス対策をより強固に!~」を挙げている。最近「偽セキュリティ対策ソフト」型ウイルスを感染させる手口としても多く使われているドライブ・バイ・ダウンロード攻撃は、OSやアプリケーションなどのソフトウェアが最新のバージョンではないPCの利用者が数多く被害に遭っている。IPAでは、複数のソフトウェアのバージョン情報を調べられる「MyJVNバージョンチェッカ」を無償で公開しており、これと併用して「ソフトウェアの自動更新」の利用を勧めている。

5月のコンピュータウイルス届出状況では、ウイルス検出数は20,236個と、4月の10,339万個から95.7%の増加となった。届出件数は970件となり、4月の732件から32.5%増加している。コンピュータ不正アクセス届出状況では、5月の不正アクセス届出件数は10件で、そのうち6件に何らかの被害があった。相談件数は50件で、このうち17件が何らかの被害に遭っている。被害届出の内訳は、侵入2件、なりすまし2件、不正プログラム埋め込み2件であった。ウイルス・不正アクセス関連相談総件数は934件で、このうち「ワンクリック不正請求」に関する相談が243件(4月は131件)、「偽セキュリティソフト」に関する相談が21件(4月は26件)、Winnyに関連する相談が3件(4月は7件)、「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」に関する相談が3件(4月は3件)などとなっている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

    脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

  2. 東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

    東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

  3. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  4. TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

    TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

  5. ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

    ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

  6. テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

    テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

  7. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  8. 東京電力エナジーパートナー、電力・ガス取引監視等委員会からの報告徴収に対する報告書提出

    東京電力エナジーパートナー、電力・ガス取引監視等委員会からの報告徴収に対する報告書提出

  9. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

  10. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

ランキングをもっと見る