Flameに悪用された証明書を失効するなど、対策の概要を発表(日本マイクロソフト) | ScanNetSecurity
2025.12.09(火)

Flameに悪用された証明書を失効するなど、対策の概要を発表(日本マイクロソフト)

日本マイクロソフトは、「セキュリティ アドバイザリ(2718704)承認されていないデジタル証明書により、なりすましが行われる」に関連し、証明書の失効とWindows Updateについて発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
Flameが悪用した問題の概要と、マイクロソフトが実施した対策。
Flameが悪用した問題の概要と、マイクロソフトが実施した対策。 全 5 枚 拡大写真
日本マイクロソフト株式会社は6月13日、同社が6月4日に公開した「セキュリティ アドバイザリ(2718704)承認されていないデジタル証明書により、なりすましが行われる」に関連し、証明書の失効とWindows Updateについて発表した。このアドバイザリには、マイクロソフトの証明書で署名されたサードパーティプログラムが作成できる可能性がある、また正常なWindows Updateサーバから更新が行われていることを保証できないという、Flameに関連する問題を含んでいる。

Flameで利用されたコード署名はコリジョンアタックが行われており、マイクロソフトのルート証明書に関連づけられていた。また、Flameの感染方法のひとつとして、Windows Updateが利用されていた。そこでマイクロソフトでは、TSLに対して問題となったTSL証明書の失効処理を実施するとともに、TSLの署名機能を停止した。さらに、SHA-1、SHA-2を利用したマイクロソフトのルート証明書と分離した新たなTSL証明書を作成した。これによりコード証明に利用されないようにした。あわせてWindows Updateエージェントを修正し、コード署名に利用されない証明書(問題となったTSL証明書)を無効とした。さらに、8月に1,024bit未満のRSA証明書を、より強度の強いものへと変更するという。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  2. 卒業研究で未知の脆弱性を発見 ~ 高知高専の学生が発見したWi-Fiルータの脆弱性 JVNで公開

    卒業研究で未知の脆弱性を発見 ~ 高知高専の学生が発見したWi-Fiルータの脆弱性 JVNで公開

  3. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  4. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  5. FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

    FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

ランキングをもっと見る
PageTop