攻撃者の標的はWindows以外のプラットフォームに拡大--5月度レポート(シマンテック)
シマンテックは、「シマンテック インテリジェンス レポート 2012年5月度(日本語版)」を発表した。今月の分析では、Androidを狙うマルウェアの増加傾向が2012年に入ってがさらに加速している。
脆弱性と脅威
脅威動向
レポートでは「Opfake」と呼ばれるマルウェアグループを特に注目している。このマルウェアは、SymbianからWindows Mobile、Androidまで幅広いOSを標的とし、さらには巧妙なフィッシング詐欺を通じてiOSデバイスまで狙うようになっている。また、AppleのMacコンピュータを狙った脅威が今年の4月に大流行した。「Flashback」というトロイの木馬はおよそ600,000万台のMacに感染することに成功し、攻撃者たちの目がWindows以外のプラットフォームにも向いていることは明らかとしている。レポートではこのほか、最近発見された「W32.Flamer」、ロンドンオリンピックに向けた盛り上がりや無料のオンラインストレージ、偽のApple製品ディスカウントなどを狙った最近のフィッシング詐欺についても焦点を当てている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》