Apple QuickTimeのTeXMLファイル処理における脆弱性の検証レポートを発表(NTTデータ先端技術)
NTTデータ先端技術は、「Apple QuickTime」の脆弱性により、任意のコードが実行される脆弱性(CVE-2012-0663)に関する検証レポートを公開した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
検証は、Windows XP SP3上のQuickTimeバージョン 7.6.1292を検証ターゲットシステムとして実施した。ターゲットシステム上のQuickTimeで、悪意のあるユーザが作成したTeXMLファイルを開かせることで、攻撃コードを実行させる。これにより、ターゲットシステムにおいて任意のコードを実行させる。ターゲットシステムは、悪意のあるユーザが用意したホストに制御が誘導される。今回の検証に用いたコードは、ターゲットシステム上から特定のサーバ、ポートへコネクションを確立させるよう誘導し、システムの制御を奪取するもの。これにより、リモートからターゲットシステムが操作可能となる。検証の結果、誘導先のコンピュータ(Debian)のコンソール上にターゲットシステム(Windows XP)のプロンプトが表示され、ターゲットシステムの制御の奪取に成功した。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》