ブロードバンドサービスの市場動向に関する調査結果を発表、全国世帯数比の普及率は68.6%(ICT総研) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

ブロードバンドサービスの市場動向に関する調査結果を発表、全国世帯数比の普及率は68.6%(ICT総研)

 ICT総研は14日、ブロードバンドサービスの東西エリア別市場動向に関する調査結果を発表した。ブロードバンドサービスの総契約件数は、2012年3月末時点で3,718万件。全国世帯数比の普及率は68.6%となった。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
ブロードバンドサービスの加入者数
ブロードバンドサービスの加入者数 全 4 枚 拡大写真
 ICT総研は14日、ブロードバンドサービスの東西エリア別市場動向に関する調査結果を発表した。ブロードバンドサービスの総契約件数は、2012年3月末時点で3,718万件。全国世帯数比の普及率は68.6%となった。

 3,718万件のブロードバンドサービスのうち、光回線は2,230万件(60%)。ADSL回線は671万件にまで減少し、ブロードバンド全体の18%となっている。CATVインターネットは1年間で24万件増の591万件と堅調に推移。WiMAXなどのブロードバンドワイヤレスアクセス(BWA)は、前年比2.8倍の230万件と急増している。

 光回線の事業者別加入者数は、NTT東西が1,656万件(シェア74.3%)、KDDIが227万件(10.2%)、ケイオプティコムが130万件(5.8%)であり、上位4社で9割を占めている。

 東西エリア別に回線数を分類すると、東日本エリアではNTT東日本が1,161万件のうち935万件でシェア80.6%。2位のKDDIは148万件(12.7%)となっている。なお東北、甲信越エリアでのNTT東日本のシェアは95%前後となっており、地方部でのNTT東日本による光回線市場はほぼ独占状態とのこと。

 西日本エリアは、NTT西日本のシェアは721万件(67.5%)に留まり、ケイオプティコムが130万件(12.2%)、KDDIが79万件(7.4%)など東に比べて激しいシェア争いが繰り広げられている。ただし、北陸エリアではNTT西日本が約95%を占めるなど、地方部での寡占の構図は変わらない。

 一方で、フレッツ光の純増数は年々低下。2008年度には年間純増数が236万件だったが、2011年度には151万件へと激減している。NTT東西の純増数減少の一因となっているのが、WiMAXなどのBWAサービスやスマートフォンによるモバイルインターネットサービス利用が増えた影響だと同調査では考察している。

ブロードバンド、サービス加入者は3,718万件で「世帯普及率68.6%」……ICT総研調べ

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/
PageTop

アクセスランキング

  1. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  2. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

  5. パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

    パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

ランキングをもっと見る
PageTop