Android端末を狙う標的型攻撃が今後一般化か--攻撃の兆候を初めて確認(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2025.11.18(火)

Android端末を狙う標的型攻撃が今後一般化か--攻撃の兆候を初めて確認(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、Androidを搭載したスマートフォンやタブレット端末を狙う標的型攻撃の兆候を初めて確認したと発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
「Luckycat」の指令サーバの調査で確認した2個のAndroid向け不正アプリ。右側はアイコンが表示されていない
「Luckycat」の指令サーバの調査で確認した2個のAndroid向け不正アプリ。右側はアイコンが表示されていない 全 1 枚 拡大写真
トレンドマイクロ株式会社は9月11日、Androidを搭載したスマートフォンやタブレット端末を狙う標的型攻撃の兆候を初めて確認したと発表した。これは、同社のリサーチペーパー「AndroidおよびMac OS Xを狙う持続的標的型攻撃ツールの登場」で明らかにしたもの。同社では、2011年6月から行われているとみられる一連の持続的標的型攻撃「Luckycat」の継続的な調査において、Windows、Mac OS、Linuxといった攻撃対象のOSを判別して別の不正プログラムを送り込むスクリプトを確認するとともに、開発途中と見られるAndroid向けの不正アプリを発見した。

Luckycatの指令サーバ(C&Cサーバ)の調査により、2個のAndroid向け不正アプリを確認した。アプリの名称は双方ともに「testService」となっており、コードは同様だが、アイコンの表示・非表示の違いがある。アプリの機能は、遠隔操作ツール(Remote Access Trojan)と酷似しており、リアルタイムに感染端末を遠隔操作し、識別番号(IMEI)や電話番号などを外部のサーバに送信する。なお、リモートシェルによる感染端末上でのコマンドの不正実行機能も確認されたが、未完成だという。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

    公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

  2. テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

    テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

  3. 東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

    東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

  4. Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

    Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

  5. 攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

    攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る
PageTop