「Trojan.Rodricter」が拡散にJavaの深刻な脆弱性を悪用することを確認(Dr.WEB)
Dr.WEBは、悪意あるソフトウェア「Trojan.Rodricter」が拡散にJavaの深刻な脆弱性を悪用していることを確認したと発表した。
脆弱性と脅威
脅威動向
犯罪者はマルウェアを拡散するために、改ざんされた.htaccessファイルを含んだ悪質なWebサイトを利用した。脆弱性の悪用に成功すると、Javaアプレットは実行ファイルをダウンロードおよび起動するための「class」ファイルを復号化する。この拡散手法を使用する「Trojan.Rodricter.21」は、ルートキットテクノロジーを搭載し、複数のコンポーネントで構成される。感染したコンピュータ上で実行されると、システム内にウイルス対策ソフトやデバッガが存在するかどうかを確認し、自身の権限昇格を試みる。以後の動作は獲得した権限によって異なり、ディスク上に自身のメインコンポーネントを保存した後、十分な権限を得ている場合は、その主要なモジュールを感染したシステム内に隠ぺいするためWindows標準ドライバのひとつを感染させる。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》