さまざまなネット上の脅威が改めて注目された10月--脅威レポート(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2024.05.10(金)

さまざまなネット上の脅威が改めて注目された10月--脅威レポート(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、2012年10月度の「インターネット脅威マンスリーレポート」を発表した。10月度の脅威状況では、多数のサイバー犯罪に関連した報道がなされ、さまざまなネット上の脅威が改めて注目された。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
トレンドマイクロ株式会社は11月7日、2012年10月度の「インターネット脅威マンスリーレポート」を発表した。10月度の脅威状況では、多数のサイバー犯罪に関連した報道がなされ、さまざまなネット上の脅威が改めて注目された。不正プログラムの遠隔操作によって掲示板に犯罪予告を書き込まれたとみられる事件や、スマートフォンの不正アプリによる情報詐取、ネットバンキングを狙った不正プログラムに関連したニュースが連日報道され、多くのユーザの関心を集めている。同社では、遠隔操作で犯罪予告を行う不正プログラム「BKDR_SYSIE.A」の専用駆除ツールを10月18日に公開した。実際の検出はほとんどないものの、10月末までのダウンロード数は2万件を超えた。

一方、複数の企業あてに内閣府を装ったメールにバックドア型不正プログラムを添付されて送信された事例や、「Skype」のインスタントメッセージで広がる「WORM_DORKBOT.DN」が多数検出されている。WORM_DORKBOTは「これはあなたのプロフィール写真ですか?」というメッセージ内のURLをクリックすると不正プログラム本体がダウンロードされ感染する。実行されるとネットバンキングやソーシャルメディアなどのログインパスワードを収集する。感染を広げるためのメッセージは少なくとも18言語が確認されている。

日本国内の不正プログラム検出状況では、Skypeのインスタントメッセージで拡散するWORM_DORKBOT.DNが8位にランクインしている。全世界の不正プログラム検出状況では、国内1位の「ADW_GAMEPLAYLABS」が世界でも3位にランクインした。日本国内の問い合わせ状況では、5位にランクインしている「BKDR_POISON」は、内閣府を装ったメールに添付されるファイルを実行すると感染する。ファイルを実際に開いてしまったというユーザの報告も受けているという。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  4. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  5. メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

    メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

  6. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  7. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  8. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  9. 日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

    日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

  10. 経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

    経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

ランキングをもっと見る